タンスの引き出しを開けたり
押入れを開けると、
飼い猫は間髪入れずにすっ飛んでくる

。
目をまんまるにして、
あと先考えず頭からつっこむので
残されたおしりと、もがく後ろ足を「ハイハイ」と私は引っぱりだす。
猫好きの私が
飼ってみて驚いたのが、仕草のかわいさとおかしさ。
それと
アホか。と言いたくなる好奇心の強さ。
新しく買った服をたたむと必ず座りに来る。どんな感触か肉球でたしかめたいらしい。
窓際に置いた植木鉢は必ずひっくり返し、
側のCDプレーヤーを砂まみれで使用不能にした。
お気に入りの雑誌には、
わざと選んだみたいにゲロを吐き、
涙をのんで大事なものを捨てる決心をさせてくれた。
多くの犠牲と幸せをくれたその子との別れには大泣きした。
が、不思議とその後は寂しさを感じない。
残っているのはありがとうという気持ちで、今も心の中を満たしてくれてるのだ。
