近所のご婦人が、
むかいの犬の鳴き声で睡眠不足なんだと怒っている。
その辛さは、当の本人でないとわからないのよ。
と別のご婦人が自分の知人のエピソードを話された。
その知人は、うらの犬の遠吠えで、うつ症状になったそうである。
たかが犬の鳴き声。では済まされない。
確かに、先の犬は私も知っていて、
早朝などに吠えられると近所迷惑になるのがいつも気になっていた。
飼い主からほったらかしにされてる感いっぱいの、
大きな犬である。
かつて、犬のしつけ教室をホームセンターで実施する。
というミッションで、犬を訓練されてる先生をお連れして
四国出張に行った事がある。
自社商品の宣伝を兼ねたイベントだった。
四国は未踏の地。
大きなおうちに住む人が多いのか、
会場となったホームセンター駐車場には
大型犬もぞくぞくやってくる。
中にはセサミストリートに出てきそうな、
毛がワッサワッサで目がかくれてる巨大犬もいた。
そのセサミストリートは、もはやコントロール不能で、
飼い主さまは、リードを手首に巻きつけ駐輪場の柱にしがみついていた。。。
どうやって、このたくさんの犬達をしつけるのか?
との心配もよそに、
若い先生お2人は、立ち位置、声かけ、アイコンタクトの取り方などなど、
見事に指導していく。
ワラにもすがる思いで来た飼い主さん達も、
帰りには少し自信がつき、嬉しそうな笑顔で帰って行った。
さすが
。
帰りの電車で、
犬はしつけて初めて犬になる。
しつけなければ獣。とのお話を聞く。
しつけられずに繋がれたままの
あの近所の獣は幸せなんだろうか。
師匠の靴を揃える事から始まったという、厳しい徒弟制度で訓練を受けた先生が、
「この仕事が好きです。」
と言い切る笑顔を見て、
苦に徹すれば珠となる。
という言葉が浮かんだ。
