鳥肌を思わずさすりながら、何かあるのか?と聞きました。同時に、奥の応接室からの大きな波のような気配に気がついたので、それが気になる…とも。
すると宮司さんは、よく分かりましたねえと笑いながら、
「今日はなかなかお目にかかれないお客様がきていますよ」
と教えてくれました。
そして、ちょうどお茶を出したりお菓子を運ぶ人数が足らなかったら、よければやってみませんか?と言ったのです。
そんなことを言われたのは初めてで、宮司さんが私にそのお客様との接点を持たせてくれようとしているのがわかりました。
ありがたくお受けして、お茶を若い宮司さんが入れてくださるのを待って、お盆に乗せお菓子とともに応接室へと運んでいきました。
ドキドキしながらドアを開けると、それまでとは比べ物にならないくらいの気配の波に襲われました。
生まれて初めてのようの感覚で思わず立ち止まるほどでした。
そしてその気配の中心には、詳しくかけないのですが、とても立派な体格の男性がいました。
その方からその波のような気配が生まれて広がり続けているんです。
こんな気配の人間は初めて見た,一体この人はどんな方なんだろう…と緊張しながらお茶を出し終えてドアを閉めると、思わずホッと息をついておりました。
慌てて宮司さんのところへ帰って、「ものすごい体験したことのない気配でした,彼の方は誰なんですか?」とお伺いしたところ、
「あの方は、沖縄の王族の末裔の方なんです」
と教えてくださったんです。
王様!!沖縄の!!と知って、物凄く納得してしまいました。
いわゆる本州の気配とはまったく違う海みたいなオーラ。
王様ってああいう気配なんだ、そして沖縄ってああいう色なんだ…と、心から納得し驚いた出来事でした。
あれから何度も沖縄にいく機会がありましたが、首里城へ行くとあの時の気配を思い出すのです。
琉球王国としてはなくなったかもしれないけれど、今も脈々と受け継がれているんだなあと思っています。