ご近所が下のお子さんが


生まれたと同時にマイホームを


建てられた。


立派ないいお宅ですね〜、


快適でしょう?って聞いたら


ハイ!って笑顔で。


そう!これが幸せな人の反応。


同じように下の娘が生まれた頃、


家を建てた。


ちょうど入っていた賃貸住宅で


マイホームラッシュだったのと、


ローンを払い終えるまでの期間を


計算して、焦った。


そもそも計算は出来ないタチ口笛


でもこれも宇宙の計算だから仕方ない。


で、いつもの如く建てた家に


文句ばっかり言ってたら、


しばらくして転勤になった。


環境が変わるって喜んだのも束の間、


人間関係修行の始まり。


借家の子は遊びに来ないで、


って言われた。


いや、うちは家はあるし、って


ムカッとしたけど、


今思えば、同じ価値観。


建てた家に文句を言って、


だけど、家はある、って


言いたいだけの家。


家族が幸せに暮らすための家、


だったはずなのに。


ちっとも大事にしていなかった。


愛していなかった。


自分を。


いつも負け惜しみみたいなことばっかり


言って、強がっていた。


ごめんね、自分。家族。家。


ありがたかったなぁ、と思う。


経験させてくれた人にも。


家族にも、家にも。


何よりも自分に。


自分あってのすべてだから。


気づくたびに


あ〜、やっと卒業出来た、って


思うけど、


暫くすると、やっとゼロ地点に


到達したって思う。


ゼロ地点までに到達するのに


いくつもの気づきがいる。


始まりのポイントの低さ口笛


気分が軽くなって、


夏物のパジャマを買いに出かけた


帰りの電車で、


ふと見た、優先座席の年配の紳士が


何やら声高に話されている。


若いスーツ姿の男性にお説教していた。


優先座席は説明書きにある人しか


座ってはいけないと


言っているらしい。


携帯電話の電源を切るのは


明記してあるけど。


四人がけの座席の三席を


空席のまま電車は走り続けた。


空いていたら私も座っていた。


この歳ならもういいか、って思うのと


もっと年配の方や必要そうな方が


来られたら譲ればいいか、と思うし。


でも、これがまた難しい。


年配の方って、こっちが判断しても


結構ですって、断る人もいるし、


若くて健康そうに見えても


どんな事情で座りたいかはわからない。


人は見た目だけでは


わからないんだよなぁ、って


思う。


だから優先座席は必要なんだな。


誰が座ってもいいけど、


必要な人がいれば


譲るつもりで座る座席。


目の前で見せられてる私は


これも私の姿なんだろうなぁ、と


思いながら座る勇気は出ず、


取りなす気力もなく、


揺られながら景色を眺めてた。


夫に話したら


だからシルバーシートにして


座れないようにすればいいんだって、


逆戻りな意見。


正しさは人それぞれよなぁ、って思う。


もう、せっかく軽くなったのに


また考えすぎちゃったじゃん、って


人のせいにして逆戻るから


中々卒業出来ないんだな口笛