自分がなかった頃


人に合わせて


仮面を付け替えるように


態度を変えていた。


今、それがなくなって


どんな人に対しても


同じでいられる。


あぁ、これが本当の私だったんだ。


作っていたわけではなくて、


誰にでも愛想良くして


機嫌の良いのが


本当の私だったんだ、


って思ったらホッとした。


好かれようとしたり、


気に入られようとして


愛想良くしてるって


思ってた。


無理してたわけじゃなくて、


自分を信じていなかっただけだ。


外側に合わせて


本当の自分ではいけないと


思い込んだ。


そうして本当の自分が


見えなくなってしまった。


自分が見えないから


目の前の人も見えなくて、


大切なものが何かも


わからなくなっていた。


目に見えるものも


見えないものも


信じられるものがない世界。


音のない世界。


色のない世界。


心のない世界。


ずっと人の描いた絵を


写しているようだった。


自分が自分に戻って


自分の好きな色で


自分の好きな絵を


描きたいように描ける。


心底ホッとした。


私の中の私が


生き生きとして


動き始めたわけだ。


外側のものに


お手本がなくなっても、


縋るものがなくなっても、


自分さえいれば大丈夫。


寧ろ、手本が邪魔になる。


そう思えれば


本当に大丈夫な世界はある。


創り出せる。


自分がダメだと思っていること、


思わされて隠さなければいけないと、


思っていることこそが、


本当の自分。


自分の幸せは


自分が一番よく知っている。


途中がどんなに険しくても、


心の喜ぶ方へ行き着く。


諦めないで試行錯誤する。


そのうちわかってくる。


常識に惑わされないで


自分の中の真実を見つける。


それが自分を信じるということ。