雨が降っていたので、美容院から傘をさして下北沢駅の北口に走ってむかった。18時を過ぎた1月初旬の空気は刺すように冷たくて、もっと厚手のアウターを来てくればよかったと後悔した。そんなこと考えている暇はない、僕はそのとき後輩との待ち合わせに10分遅刻していたのだ。年明けに会おうと約束していたので、、昨日は夕食をいっしょにとることにした。つくづく思うことだけれど、食事はひとりよりふたりの方がもっとおいしい。
はじめて入ったカフェで、僕はパスタを、彼女はロコモコを注文した。雨がふっていたせいか、年明けだからか、それとも人気のないお店なのかわからないが僕らの他にお客さんはほとんどいなかった。スウィングジャズのBGMが心地よかったけれど、40人ほど入りそうなお店にいたのはお客さんとその数より多い店員さんの10名弱だった。お客さんの数はたくさんいたらそれはそれでうるさいのに、いなかったらいないで、もの寂しい気がしないでもない。
食事の時間は、とてもゆっくりとしたものだったと思う。(後でもらったメッセージで彼女はそれを「いいテンポだった」と形容していた)そして高校生の話題はセンター試験で持ち切りなのだということもその日知った。そして、僕はセンター試験初日が僕の誕生日だということも、あわせて伝えておいた。そういう時期に生まれたのである。18年前は阪神淡路大震災が起きた。その1月17日の震災翌日に僕は生まれた。毎年、誕生日が近づくたびにテレビや新聞では僕の年齢と同じだけ、あれから◯◯年が経ちました、というニュースが流れる。当時のセンター試験は17日より前だったのだろうか、ふとそんなことを考えた。調べればわかるけど、なぜか億劫になって今も調べてない。