攻め、間合いにこだわりだしてから初めて、出稽古先に行った。


形の稽古、内容は、仕太刀がどれほど攻めているか、という解説からの、動作や刀法の実践だった。


先生は私の興味にぴったりの内容にしてくれたのかと思うくらい、ズドンと来た。


形からのスピンオフで打突と踏み込み足の合わせ方、面をつけての打ち込みになり、面を小さく打つとは、という動作の解説、右足を前に出すタイミングなど、指摘を受けながらのエンドレス面打ち、からのまわり稽古、正味3時間の稽古だった。


長年お世話になっているが、今回ほど、理解を深めたことはかつて無かった。


誠先生の動画のおかげで 出稽古先の稽古の真髄に触れることができた。


ここは、私が生まれる前からこういう稽古を繰り返しやっているのだ。私は20年かかってようやく扉を開けて一歩入ることができた。


まわり稽古では、先生方の攻めが一枚も二枚も上手で、打たれることが多かったが、何故打たれているのか、なにが悪いのかがわかるようになっていた。


最後にご挨拶に行った私に、先生が、長い時間話してくれた。下手と稽古するときは、打たせるのも打つのも自分の意思でやりなさい。上手に対して上手くいかないのはしょうがない。それは上手のやり方を勉強しなさい。面は打ち終わった高さに持っていって手の内で落とす。右足はスライドさせて踏み込む。踏み込んで体を据えて打ちなさい。形も実技も流れて打たないように。労少なく効多く。そうすれば元に立っても長持ちする。


忘れたくない。今日この一日の稽古を。