昨日のメインイベント。
滋賀県初の世界戦。主役は村田英次郎でも山中慎介でもなく、重岡銀次朗。
相手はサウスポーの元王者 ペドロ・タドゥラン。
初回、タドゥランが積極的に前に出る。重岡はボディに的を絞る。
2ラウンド、タドゥランの左で重岡の膝が落ちる。重岡は右瞼を腫らす。
3ラウンド、タドゥランの前進に重岡は押し敗ける。
4ラウンド後半、重岡の右フックでタドゥランはバランスを崩す。だがその前にタドゥランの左が2発ヒットしており、ポイントは取れていない………と思われる。
5ラウンド、重岡の右目が塞がった。タドゥランの左が重岡を捕らえる。
6ラウンド、タドゥランの左が上下に突き刺さる。レフェリーはストップのタイミングを窺っている。
7ラウンド、タドゥランはボディを乱打。
いつストップされても不思議ではない展開が続く。
8ラウンドもタドゥランの猛攻が続く。重岡は時折、右ボディをヒットさせるがタドゥランの前進は止まらない。
9ラウンド、ロープに詰まる重岡。見兼ねたレフェリーがストップ。
重岡の圧勝を予想していたが大外れ。
タドゥランを過小評価していたのか、それとも重岡を過大評価していたのかはわからない。
タドゥランの世界戦5試合は全て鑑賞しているが、これ程の強さを見せたのは初めて。
まずはダメージを抜き、人生初黒星を糧にして重岡の再起を期待したい。
ただ、重岡兄弟のマッチメークは今後、難しくなる。重岡兄が敗けたWBC王者メルビン・ジェルサレムは日本在住らしく、オプションもありそう。
だが、ペドロ・タドゥランは指名挑戦者だから恐らくオプションはない。
重岡兄は再起戦の後、ジェルサレムとの再戦を目指すかもしれない。オプションがあると思われるから容易に実現するだろう。
だが、タドゥランを呼ぶには世界王者としてファイトマネーを積まなければならない。今の亀田プロモーションにそれだけの力があるのだろうか？
また、惨敗した重岡弟にそれだけの投資をする価値がある………とABEMATVは判断するだろうか？
残念ながら井岡一翔とは待遇が違う。
WBO王者 コラーゾ、WBA王者 ノックアウトを呼ぶのは更に難しい。ミニマム級のファイトマネーなら出して貰えると良いのだが。