昨日のトップランク興行メインイベント。
5月にIBF王者に返り咲いたワシル・ロマチェンコのキャリアを狂わせたのがテオフィモ・ロペス。そのロペスがWBOSライト級タイトルの防衛戦を行う。
中谷正義とも戦っており、日本人にも馴染みがある。
相手は大ベテラン、カナダのスティーブ・クラゲット。世界戦出場に値する実績はない。
初回、クラゲットはガードを固めて前進。ロペスは下がりながら左フック、右ストレートを放つ。
2ラウンドも似た展開。一回り背中の大きいロベスがクラゲットの前進を押し返す。
3ラウンド、ロープに背にしながらもヒットを奪うのはロペス。クラゲット、前には出るが手数が減ってきた。
4ラウンド、ロペスの右アッパーを2発浴びてクラゲットは失速。
5.6ラウンド、クラゲットは前に出ても打たれるだけ。下がって誘い出すのも一手では?
7ラウンド、この試合初めてロベスが前に出てリング中央で戦うシーンが見られる。左右フック、左アッパーでクラゲットにダメージを与える。それでもロープを背にする時間が長い。
9.10ラウンド、ダメージを残しながらもクラゲットは前に出るが………策が無さすぎる。
11ラウンド、ロペスは変わらずロープ際でヒットを奪う。ラスト10秒は前に出る。
ラストラウンド、ここまで一方的なら倒しに行ってほしいが、ロペスは自ら前に出る事が無いまま試合終了。
意外なテクニシャンぶりを見せたロペスだがあまり会場が盛り上がっている様には感じなかった。ロペスが期待されるボクシングはこれではないと思う。