豪華ヘビー級興行アンダーカード② | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

無敗の前IBFクルーザー級王者 ジェイ・オペタイアの試合を挟み再びヘビー級マッチが続く。


アスランベク・マクムドフVSアジ・カバィエル(ヘビー級)


この試合は好カード。

マクムドフに注目が集まるがカバィエルもかつてのヘビー級大国  ドイツが誇る欧州王者。日本で放送された事はないかもしれないが個人的には期待しているヘビー級ボクサーの1人。


声援はカバイェルの方が大きい。


初回、プレッシャーをかけながらマクムドフは強烈な右を放つ。カバイェルは左フックを返すがパワーの差は大きい。


2ラウンド、カバイェルはポジションを変えてプレッシャーを逃そうとする。巨体に似合わず思い切り踏み込んでくるマクムドフの攻撃を避けるのが精一杯。

3ラウンド、カバイェルの右でマクムドフは大きくバランスを崩す。右からの返しの左フックもヒット。マクムドフ、キャリア最大のピンチを迎える。

4ラウンド、カバイェルのボディでマクムドフが沈む。

立ち上がるマクムドフのボディに的を絞りマクムドフは3度しゃがみこみ試合終了。

マクムドフ、ボディが弱点とは思わなかった。
かつてヘビー級にボディは効かない………との格言があったが今は昔。執拗なボディ連打だった。


●ダニエル・デュボアVSジャレル・ミラー(ヘビー級)


かつてスーパーホープとして期待した2人の対決。

もう5年早く実現して欲しかった1戦。

如何にも現代的なヘビー級ボクサー ダニエル・デュボアと40年前にもいそうな頑強さが売りのジャレル・ミラー。対照的な2人の対決は興味深い。


この試合、他にはない楽しみがある。

自分をレイシストだとは思っていないが………6試合組まれたヘビー級マッチで唯一この試合だけが黒人対決。やはりヘビー級は黒人対決が絵になる。


初回、分厚い身体のミラーが前に出る。デュボアには壁が迫ってくる様に感じるだろう。ミラーのガードの隙間に鋭いパンチを打ち込むデュボアだが、プレッシャーに圧されている。


2ラウンド終盤、激しく打ち合う両者。だが無駄打ちが共に多い。


3ラウンド、デュボアが巧く上下に打ち分ける。ミラーのジャブも負けていない。


4ラウンド、ミラーは変わらず前に出る。デュボアはジャブで距離を取ろうとするが、時折、ミラーの左フックを浴びる。


5ラウンド、接近戦でデュボアは巧くアッパーを突き上げる。


6.7ラウンド、デュボアの左右に動くアウトボクシングが光る。


8.9ラウンド、デュボアがペースアップ。時計回りをしながらジャブで距離を計り、上下にフックを浴びせる。


ラストラウンド残り40秒、デュボアの左フックでミラーは大ダメージ。




死に体になったミラーに連打を浴びせレフェリーストップ。


この日のデュボアは私のアイドルの1人、イベンダー・ホリフィールドと重なって見えた。

まだまだ期待できる。