この日の後楽園ホール………と言うよりU-NEXTは神戸と合わせてライトフライ級祭。
●谷口将隆VS堀川謙一(ライトフライ級)
こちらがセミ。両者ともに再起戦。
元世界王者の谷口が出るのだから、ボクシングファン的にはこちらがメイン。who's nextと言う番組名から元王者VS大ベテランはメインイベントに相応しくないのだろうか?
初回、共に利き腕をリードにしてペースを掴もうとする。谷口の方が正確。
2.3ラウンド、谷口の左ボディがよくヒットする。ただし、右ジャブの的中率は悪い。
4ラウンド、堀川は上体を小刻みに振りながら接近し、ボディを叩く。
5ラウンド、堀川の左アッパー、右フックが谷口の顔面を捕らえる。
6ラウンド、堀川の左アッパーが次々ヒット。ラウンド後半、谷口は足を使い堀川の正面に立たない様、意識している。
7ラウンド、堀川が近付くと谷口はショートフックを返すがナックルが綺麗に当たっていない。
8ラウンド、谷口の1-2が綺麗にヒット。だがペースは掌握出来ない。
9ラウンド、ラウンド前半は堀川の右が、後半は谷口の左がよくヒットする。
ラストラウンド、堀川のボディが優勢の中、試合終了。
判定は小差のマジョリティで谷口。
堀川、見事な闘志を見せた。
一方、谷口は課題だらけ。右ジャブが機能していない。石澤との2試合に比べれば動きに滑らかさがない。
顎を傷めた様だが、解説よりボクシングに専念するよう、リングの神様からの忠告かもしれない。
●岩田翔吉VSジェイソン・ブリーリョ(ライトフライ級)
岩田の世界前哨戦がメイン。相手はフィリピンミニマム級下位ランカーだけに勝ち方が問われる一戦。
ブリーリョはサウスポー。
と言う事はターゲットはサウスポー?
ミニマム級ランカーなのにブリーリョは身体が大きい。初回、ブリーリョは長い左ストレートをボディに伸ばす。
2ラウンド、ブリーリョは粗いパンチを放つが岩田は丁寧にブロック。岩田、プレッシャーをかけるが有効打は少ない。
3ラウンド、巻き込む様なブリーリョのパンチで岩田はダウン。
だが岩田がラビットをアピールするとスリップに変更。再開後、ブリーリョの右フックがヒット。
4ラウンド、岩田の左右ボディが有効。ペースを掴み始める。
5ラウンド、岩田の右が立て続けにブリーリョを捕らえる。岩田、左目下が腫れてきた。
6ラウンド、岩田は見事な左ボディでダウンを奪う。
岩田、高い能力を持っている。
世界王者になっても不思議ではないが………現在WBC2位なだけに1位ヘッキー・バトラーが9月に寺地拳四朗に挑戦すれば1位にランクアップするのは確実。寺地はタイトルを返上して決定戦狙いだろか?
某ジムプロモート選手達はやたらと指名挑戦権を主張、権利の行使を行うが、チャンピオンになると指名試合を無視したり、後回しにする傾向がある。感心しない。