今年1月6日、IBF王者 ダニエル・バラダレスとの試合が無効試合になった重岡弟。
16日、前王者 レネ・マーク・クアルトと暫定王座をかけて戦う。
この日はダブルミニマム級暫定王座決定戦。
興行上の都合はわかるが………どちらも挑戦者決定戦で良かったのでは?
もし、重岡兄弟が指名挑戦者ならば暫定王座を求めるのも理解できる。しかし、どちらも選択試合なのだから。
BOXRECによるとミニマム級ボクサーは世界で248人いる。ここに暫定も含めて6人も世界王者が誕生したら41人に1人が世界王者。何だか小学生~高校生のクラスで一番になるのと変わらない………。
複雑な気持ちはあるがこのカードは面白い。
クアルトは海外ボクシング観戦を嗜む人にはお馴染みの選手。
フィリピンのライバル ペドロ・タドゥランからタイトルを奪い、敵地で優勢に試合を進めながらレフェリーとジャッジに嫌われパラダレスに敗れた。
因みにこの時のパラダレスは闘士旺盛だったので1月6日の試合放棄は意外だった。
パラダレスよりクアルトの方が実力はハッキリしている。目を見張る技術、スピード、パワーはないが高いレベルでよくまとまっている。サウスポーも苦手としていない。寧ろ得意としている様にも感じる。
逆に重岡の戦力の方がわからない。
輸入ボクサー レイ・ロリトとの試合は危なっかしかった。逆転KO負けが頭を過った。
1月6日のパラダレス戦もバッティングによる中断まで重岡が圧倒していたかの様に書かれる。だが初回はパラダレス、2ラウンドは重岡、3ラウンドやや重岡の時にバッティング。「勝負はこれから」の時に起きた悲劇だった。
重岡、パラダレスへのリベンジの為にもここは負けられない。地上波がほとんど消えた今、ABEMATVは一番視聴されているボクシング配信に思う。
ニュースター誕生を期待したい。