【振り返り】栗原慶太VS千葉開 | ボクシングライフW

ボクシングライフW

趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

昨晩の続き………と言うよりこの記事の続きかもしれない↓

 一昨日に行われたOPBFバンタム級タイトルマッチ。

厳しいトレーニングを積んで試合に臨んだであろう両雄には頭が下がる。しかし、プロである以上、心苦しいが厳しい事も書く。そこは両雄のファンの方々も御容赦戴きたい。


千葉開、六回戦の時には大いに期待した。
横浜光ジムの方からチケットを受け取る時、「千葉君に注目して」と念を押された。
確かに強かった。しかし、対戦相手のレベルが上がると打たれ弱さを露呈する様になり、伸び悩んでる様に感じた。
昨年、OPBF王者になったが実力は六回戦時代と変わらない………と言うのが素直な感想。地位が人を作るかの如く、前戦の経験から化ける事を期待したが初めて見た時と力量はさほど変わっていない様に感じる。
千葉は早熟の天才型だったかもしれない。

一方の栗原、3度のOPBFバンタム級王座獲得は偉業なのだろうか?
そこは上記に貼った過去記事を参照願いたい。
安定感があれば獲って、獲られてなんて事は起きない。

一昨日は見事な勝利ではあったがこれは本来、昨年、しなければならなかった仕事の様に思う。何故、初戦で千葉に敗れたのか?

私なりに考えてみたが
①パンチがあるだけに狙い過ぎる
②12回戦を戦い抜くスタミナに不安がある
この2点を千葉との初戦で感じた。

昨年、大晦日、井岡一翔と戦ったジョシュア・フランコは技術で勝る相手に、空振りしようがブロックされようがひたすら手を出し続けて追い込んだ。

栗原は考える時間があれば手を出してほしい。井上弟戦、小國戦は相手を見すぎて完敗(小國戦の結果は引分だが)した。もちろん、手を出せば打たれるリスクは高まる。だが、ガードの引きに改善の余地がある栗原は、修正すればリスクを軽減出来る様に感じる。

一昨日の試合は開始ゴング直後から千葉に襲いかかった。それを12ラウンド続ける事が出来た時、本人が熱望する世界への道が見えて来るのではなかろうか?