2022.10.11後楽園ホール豪華なアンダーカード | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

一昨日のアンダーカード。


●渡来美響VSロメル・ピニリ(Sライト級)


デビュー戦で素晴らしい動きを見せた渡来のプロ2戦目。


初回、渡来はやや低い位置から速い左を伸ばす。

ラウンド終了間際には左フックを上下に打ち分けピニリは防戦一方。

2ラウンド、渡来の猛攻にピニリはガードを固めやり過ごす。渡来は敢えてピニリに手を出させる等の工夫がほしい。

3ラウンド、ピニリ、手は出ないがガードを固めて前進。渡来はバックステップが目立つ。

4ラウンド、渡来の左ボディがインサイドから突き刺さりピニリは失速。

5ラウンドも渡来が一方的にペースを握る。渡来の右ガードが下がり気味になってきたのが気になる。

ラストラウンド、渡来の右が再三ヒット。だが倒せない。ラスト30秒、ここで連打をまとめればレフェリーはストップしてくれそうだが右の狙い打ちになる中、試合終了。
判定は大差で渡来。


渡来、インサイドからの攻めとハンドスピードの緩急がほしい。
後、これはライト級以上の日本人に多いが身体が固い。パンチを貰えばダメージを残しそう。
逆に言えば課題がある分、伸び代がある。

●中嶋憂輝VS永田丈晶(フライ級)

高校王者にして日本ランカー対決。
永田はサウスポー。初回から永田の左ストレートが上下に突き刺さる。ラウンド終盤、永田の左で中嶋は大きくヨロける。


2ラウンド以降も一方的に永田のペース。永田の左ボディが次々ヒット。アマチュア出身の割には中嶋はサウスポーが苦手そう。

中盤、中嶋は右アッパー、後半は左フックを強振して逆転を狙うが当たらず。

最後まで中嶋は永田の左を避けれないまま試合終了。

判定は大差で永田。
いい笑顔。

中嶋はいきなり単発の右アッパー、左フックを振るうのではなく、右ストレート(ジャブ代わり)→左フック→右アッパー、と3発まとめて打てれば展開は変わったかもしれない。

●仲里周麿VS鯉渕健(日本ライト級挑戦者決定戦)


仲里は三代大訓に敗れてから随分、遠回りをしている。この試合に勝って三代の同門、現王者  宇津木秀に八つ当たり………もとい、ワタナベジムにリベンジしたい所。


初回、仲里は綺麗なジャブを伸ばし、鯉渕はラフなフックを放つ。

2ラウンド、仲里の右クロス、左ボディがヒット。鯉渕も右を返す。

3ラウンド、鯉渕のラフな攻撃の見栄えが良い。

4ラウンド、仲里は鯉渕の変則的な左右フック、右アッパーを貰う。だがラウンド終盤、仲里の左ボディがヒット。

5~7ラウンド、仲里はアウトボクシングを捨てて、前に出てボディを狙う。鯉渕も右を返すがプレッシャーに下がらされる。

ラストラウンド、両者激しく打ち合う。ここで打ち勝ったのは仲里。右ストレート、左フックで上回る。ラスト10秒、鯉渕の右アッパーがヒットするが勝敗は判定に委ねられる。

採点はマジョリティで仲里。
鯉渕の右を幾度も貰っているのが気になった。
左フックの打ち出しが低いのだろうか?

宇津木との対戦はテクニカルな試合になりそうだ。