2021.12.4後楽園ホール(セミ&メイン) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

最近、多忙に付きジムにもホールにも通えていない。

コロナで出勤がバラけ、事務所にいる人数が少ない為、電話の対応で無駄に時間を取られて仕事が遅くなる。

昨日出勤の代休が明日の月曜日なのでジャーボンティ・デービスVSイサック・クルスの生配信が見れるからヨシとしよう。




それはさておき昨晩、帰宅するとG+を追いかけ再生。

セミとメインだけでも観戦記。


谷口 彪賀VSカリエンテ子安(ライト級)


CSとは言え数少ない生中継のセミファイナルとしては少々物足りない。谷口は元全日本新人王。


サウスポーの谷口は左カウンターを狙う。


1ラウンド終了間際、谷口の連打が子安の顔面を捕らえる。

3ラウンド、子安のダイレクトライトが浅くヒット。ただし、ダメージは与えていない。ラウンド後半は谷口の左を警戒して子安は前に出れない。このラウンド、子安がヒッティングでカット。

4ラウンド、子安の右で谷口の動きが止まる。子安はここで一気に攻めたかった。

5ラウンド、谷口の左カウンターが鮮やかにヒット。

ラストラウンド、子安は逆転を狙い前に出るが谷口の方がヒット数は多い。

判定はフルマーク2人を含むユナニマスで谷口。
4ラウンドは子安のラウンドだと思ったのでフルマークは意外だった。


●豊嶋諒太VS坂井祥紀(OPBF・WBOアジアウェルター級)


今年、一番躍進したのが豊嶋。

ライバル王者  小原が大苦戦した坂井から明確な勝ち星を挙げたい所。


初回、左の刺しあい。スピードは豊嶋が上回る。

ラウンド後半、豊嶋の右アッパー、右フックがヒット。


2~5ラウンド、共に良い角度で左ボディをヒットさせる。押し合いになれば豊嶋が上回り見映えが良い。馬力は坂井が上だと思っていたので意外な展開。


公開採点はユナニマスで豊嶋。


6ラウンド、これまでより両者距離を取って戦う。豊嶋の左ボディ、右アッパーが良い。


7ラウンド、再び接近戦。坂井の右アッパー、左フックもヒットしたが豊嶋の左ボディの方が精度が高い。


8ラウンドも豊嶋の馬力と左ボディが優勢。坂井は下がりながら右アッパーを突き上げるがヒットしない。


9ラウンド終盤、豊嶋のボディで坂井がバックステップで距離を取る珍しいシーンも。


10ラウンド、坂井が足を使い始める。出入りをしながら左右フックを放つ。このラウンドは坂井。


11ラウンドも坂井は足を使って出入りと手数で攻める。坂井はもっと早くこの戦法を取った方が良かった。


ラストラウンド、坂井は中間距離から更に手数を増やす。だが豊嶋の左フックを浴びる場面も。両者、驚異的なスタミナを見せる中、判定へ。


採点は4~6ポイント差のユナニマスで豊嶋。


再三、豊嶋が馬力で上回ったと書いたが実際は違う。接近した際の左肩の使い方が豊嶋の方が上手く、技術の差が押し合いを制したと思う。

坂井からすれば、皮肉にもボディを嫌がり距離を取ったら………そちらの方が上手く戦えた。前半から足を使えばどうなったかわからない。

豊嶋のやり残した仕事は日本タイトル獲得。日本王者は来週防衛戦を行う小原桂太。

もし実現すれば日本ボクシング史上初のウェルター級世界ランカー対決になるかもしれない。