6月19日と26日は世界中、注目ファイトだらけだったが昨日、一昨日は大興行の無い残念な土日になった。とは言え1試合だけ興味深い試合が行われた。
無敗のWBA暫定Sフェザー級王者コルバートに対するはモンゴルのタフファイター、ニャンバヤル。
幸い結果を知らずに鑑賞出来た。
私はコルバートを生観戦した事がある。
スタイリッシュなサウスポーだとは思ったが暫定とは言え世界王者になる程とは思わなかった。
因みに今はスイッチボクサーになった。
初回、向かい合う2人の体格差に驚いた。
コルバートが二回り大きい。昔、コルバートを見た時、ヘビー級が多く組まれた興行の前座の一つであり、Sフェザー級のコルバートが一番小さかった。
その為、先入観を持ってしまったのだろうか?
そのコルバートはオーソドックスでスタート。ジャブでペースを掴む。正確にニャンバヤルの顔面を弾く。
2ラウンドもコルバートの左にニャンバヤルはガードに忙しく手数が少ない。フェザー級世界ランカーのニャンバヤルには厳しい展開。コルバートはスイッチをする余裕も見せる。
3ラウンド開始早々、コルバートのバンチの引きに合わせてニャンバヤルは左右フックでラッシュを見せる。ロープに押し込みチャンスを掴むが長くは続かない。
結果から書くとこのラウンドがニャンバヤルにとって最初で最後のチャンスになる。
4ラウンド、ヒット数は圧倒的にコルバートだがジャブの引きにニャンバヤルが右を狙っており、一発ヒットする。見た目程には一方的で無いように感じる。
5ラウンド、コルバートの左フックがよくヒットする。
6ラウンド、コルバートの右もヒット。ニャンバヤルは単調。もう少し引き出しが欲しい。
7.8ラウンド、単発ながらニャンバヤルの右が当たるがその3倍は被弾している。
9ラウンド、後の無いニャンバヤルは前進するがコルバートの左が邪魔で踏み込みが今一つ。
10ラウンド、ニャンバヤルは初めてアッパーを交えたコンビネーションを放ち見せ場を作る。だがラウンド全体ではコルバートのジャブがいい。
11ラウンド、ニャンバヤルは攻めるがコルバートの足が速く追い付けない。
ラストラウンド、コルバートは完全に逃げ切り体制。
アーロン・デービスVSメルドリック・テーラー(WBAウェルター級戦)のラストラウンドがこんな感じだったっけな………なんて懐かしく思い出す中、試合終了。
判定はユナニマスでコルバート。
コルバートには大きな武器がある。
それはバークレイズ・センターのあるブルックリン出身である事。
PBCがバークレイズ・センターを使って大興行を打てばセミかセミセミに使って貰えるかもしれない。