マリオ・バリオスVSジャーボンティ・デービス(WBASライト級) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

アメリカの次世代を担う若手の筆頭格、ジャーボンティ・デービスが三階級同時制覇を狙う。

ヘンリー・アームストロングの持つ三階級同時制覇の記録は絶対に破られない金字塔だったはずだが、カネロといいデービスといい統括団体がだらしないと何でもありだと実感する。

会場は大観衆。
マスクをしている人は少ない。

バリオスが先に入場。


後からデービスが入場。
アメリカでチャンピオンが先に入場するのは非常に珍しい。日本ではテレビ局の都合でたまに見かける。
だがチャンピオンをリングに待たせて後から挑戦者が入場するのは好きではない。

計量でわかっていたが体格差は歴然。

初回は互いにリードを伸ばし合う静かなスタート。

2ラウンド、離れた距離からバリオスは手を出す。デービスも時折、思い切り踏み込んで左を放つが距離の差に戸惑っている様に感じる。

3ラウンド、バリオスの攻勢にロープに詰まるデービス。デービスはサンタクルスを沈めた左アッパーを振るうがバリオスの顎に届かない。

4ラウンド、バリオスの圧力にデービスはそれほどパンチを貰っていないが後退が目立つ。

5.6ラウンド、一転してデービスが前に出る。右ボディ、左ストレートをヒットさせる。バリオスは下がるのではなく、押し返したい所。

7ラウンド、このままデービスのペースにしたくないバリオスは再び前進。プレッシャーをかけるがクリーンヒットは少ない。

8ラウンド、デービスの鮮やかな右フックでバリオスがダウン。



立ち上がるも追撃の左でダウンを追加。
更にバリオスは左頬をカット。ここまでほぼ五分五分だったが一気にデービスが優勢に立つ。

9ラウンド、意外と回復しているバリオスは長い1-2と左フックで挽回を狙う。8ラウンドの大ピンチの後、ポイントを取り返す(私的採点)のは大したもの。

10ラウンド後半、デービスが再びラッシュ。バリオス、右フックを貰い苦しい。

11ラウンド、決着の時を迎える。
アッパーを突き上げたバリオス、デービスはサイドに小さく避けて左ボディを突き刺す。



バリオスがアッパーを打った瞬間、思わず「ボディ‼️」と声に出してしまった。

立ち上がるバリオスにデービスは襲いかかる。
そしてレフェリーストップ。

バリオスはデービスに勝てる武器を持ちながら使いこなせなかった。

次はウガス(WBAウェルター級スーパー王者)かジェームス(WBAウェルター級王者)と戦って四階級同時制覇狙いかな?

WBAなら承認しかねない。