ボクサーとしての資質、プロとしての資質 | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

先週の土曜日、TBSで夕方「辰吉丈一郎の愛弟子・京口の師匠超え」と題してバース・デイでバトラーVS京口のドキュメンタリーがあった。

気になったのは番組タイトル。京口は名字だけ。一応、兄弟ボクサーで兄もフェザー級のホープだったのに。道を外したが。

辰吉はフルネーム。しかも京口より目立つ番組タイトル。この扱いの差は現役をとっくに引退した(本人は否定)辰吉のネームバリューが、現役世界王者の京口を未だに遥かに上回る事を意味する。

しかも番組内で辰吉のコメントは出てこない。出てくるのは辰吉の写真と辰吉から貰ったウェアーだけ。中澤の試合は辰吉は見に来ているけど、京口の試合は来ていたっけ?

番組内で京口が「周りに気付かれない」と語るのを聞いていて悲しくなる。
井上と対比していたが、その井上だって知名度は高くない。世間様に知名度がある現役ボクサーは金メダリストである村田と井岡くらい。
嘘だと思うなら普段、ボクシングを見ない周囲の友人に聞いてみるとわかる。

多分、ボクサーとしては京口は既に辰吉を超えている。これは井上、井岡、田中、拳四朗の現役トップ組にも言える。ボクサーとして辰吉を上回るが、プロボクサーとしては及ばない。

最近ではプロボクサーとして辰吉に並んだのは内藤、畑山くらい。だが両名とも最初からスターの辰吉に比べれば瞬間最大風速的な物を感じる。村田もデビュー戦と世界戦以外の注目度は高いとは言えない。次はフジテレビと聞いたが世界の看板は無くても注目を集めてほしい。

だが辰吉はデビュー戦からずっとスターだった。例外はラスト2試合だろうか?
世界王者としては決して優れた王者とは言えない辰吉。だが稀代のスターであり、私もかなりの数の試合を観に行った。
その人気はどこから来るのか?
次回に考察。