「あなたが羨ましい~」


その言葉に思わずムッとした


そんなこと生まれてから一度も言われたこと無かった


なかなかの人生だと自分自信が満足してるわけでも無かった


不満ばかりで 叶わなことばかりを夢見ていた


誰にも素の自分を見せることなく いつも笑っていた


楽しかったからじゃないんだ


笑って誤魔化していた


悔しさも 怒りも 心でバカにしている時も ただ笑って見せた


こんな ニセモノの俺を 羨ましいなんて言われたら ムッとするだろ?


こんな自分を一番嫌いだと思っているのは 俺自身なんだから・・



「ごめんなさい~」


短い彼女の言葉


急に不安になるのはなぜだ??


固く結ばれたくちびる


何を言っても 返事は無い


(今、何かを言おうとすれば 泣いてしまいそうだった


人前では 泣かないと決めていたから)


彼女の手から差し出された コインのペンダント


いつも身に付けていたのだと 見ればすぐにわかった




見覚えのあるコインのペンダント


彼女は・・あの時の??


もう3年も前になるだろうか・・


目を閉じるとはっきりと見える


初めてステージに立った俺たち


数人のライブ


この日の記念に・・そう言ってメンバーがプレゼントしたんだ


俺は・・彼女に~


ハッとする



もうそこには彼女の姿はなかった・・


ゴメン・・忘れていたよ キミのこと