今日は良い天気になりました。
でも、このまま梅雨明け・・とはいきそうにないですね。
珍しく今日2本目です。
「志保、ゴメンね。
いつも勝手ばかり言って。」
「どうなの?
夏木君とは上手くいってるの??
身体の調子はどうなの??」
「一度にそんなに答えられないよ~。」
どうしてそんなこと聞くの?」
「少し顔色良くないって思ったから。」
「さすがだね。
風邪ひいちゃって・・でも、もう大丈夫だから。」
「ねえ、やっぱりちゃんと調べておこうよ。
貧血だってバカにしてたら後でひどい目にあうんだから・・。」
「わかりました。
向こうに帰ったら必ず病院に行きます。
約束します。」
「これ、この前と同じ薬、忘れないでちゃんと飲まなきゃダメだからね。
で、話って何?」
「・・私、やっぱり隼人のことが好き。
嫌なとこ見つけるよりも、優しいところ見つけてばかり。」
「でも、アイツは誰にでもそうなんだよ、思い出してみな、あの頃、そうだったでしょ。
優しくされた女はみんな舞い上がって、この人、私のこと好きなのかしら・・なんた思ったりして。
勘違いしたらダメよ。
沙耶だから優しいんじゃない。
冷たい言い方でゴメン。」
志保はそう言った。
「いいよ、本当のことだから。
私だって・・、私だってわかってる。
あ~、どうしてこんな大事な時に調子悪くなるかな・・。
今まで元気だったのに。
少し無理してたのかな?」
考えてみると、ゆっくり休んだことなんて無かった。
走り続けることで、どうにか自分を保っていたから。
「沙耶、そんなに夏木君のことが好きだったの?」
志保は大事な何かを話すつもりなのか大きく息をした。
「無理して嫌いにならなくてもいいんじゃないの?
あの頃から私は夏木君のこと、あまり好きじゃなかったから、沙耶の気持ちにマイナスな言葉しか掛けてこなかったけど、二人の問題だもんね。
『女は男で変わる』とか言うけど、その逆もあるかもよ。」
好きだという気持ちはあの頃のまま心の中にあった。
そんなこと、ここに来なくてもわかっていた。
でも、隼人はサッカーを辞めて別の生き方を選んだ。
昔、あんなことがあった・・と思い出に変わるのはまだ先のことだろう。
今の隼人にとって思い出したくない過去に繋がっている女、それが自分なのだと沙耶は思う。
「こっちに泊まっていく?」
「隼人のマンションに戻る。
少しでも話せるかもしれないから。」
「じゃあ、送ってく。」
「ありがとう。」
マンションの前で車を停めて心配そうな顔をした志保と別れた。