「おはよう。
隼人、ずっとここにいてくれたんだね。
今朝は気分イイよ。
ゴメンね。」
沙耶が昨日より元気になっている。
単純に良かったと思い嬉しかった。
「無理しないで寝てろ。
それとも、何か食べるか?」
「今は何もいらない。
お腹が空いたら一人で起きて食べるから、大丈夫。」
「俺、もう行かなきゃ。
なるべく早く帰るから。」
隼人は、そんなことを言ってる自分に呆れていた。
(何やってるんだ、オマエってヤツは。)
考えた末、小松には話しておこうと思った。
「夏木ですけど、小松さんお願いします。」
「私ですけど、どちらの夏木さんですか?」
「沙耶のことで話があります。
時間少しいいですか?」
随分と余所行きのは話し方をした。
「夏木君なの?
沙耶がどうかしたの?」
「沙耶って本当に貧血なの?
重い病気とかじゃないよな。」
「どうして?
何かあったの?」
「昨日熱が出て、病院連れて行って注射をしてもらった。
今朝は少し元気になったみたいだったけど、この前のこともあったし・・。」
「この前って・・前にもあったの?」
「ああ・・。
俺に会いに来たあの日、あの時も倒れたんだ。
時差ボケだと笑ってたけど。」
「知らせてくれて、ありがとう。
私、沙耶に会ってみる。」
電話を切ったすぐ後に沙耶から電話があった。
「志保、相談あるんだけど、会えないかな?」
「いいよ、夕方なら時間あるけど、それでイイ?
そっちに行こうか?」
「私が志保の家に行く。
ここは私の家じゃないから。」
「でも、大丈夫?
バスとかじゃなくてタクシーで来るんだよ。」