雅哉と付き合い始めて、もう三年になる。
美佳は大手食品メーカーに勤務している。
早いもので、五年が過ぎ最近では後輩の指導係などという役目が加わった。
気にしないようにしていても二十七歳という年齢を感じさせられることが何かと多くなった。
去年は友人の結婚式が六件もあった。
教会での挙式・華やかな披露宴やパーティーに出席し、幸せそうな二人の姿を見て温かい気持ちになる。
両親は『結婚』をひつこいくらい連呼し、今では相手まで見つけてきては見合いをするようにとしきりに電話をかけてくる。
だけど、美佳の中に結婚を望む気持ちは無い。
雅哉という彼がいて、二人で過ごす時間に満足していたから。
未来というモノにそれほど拘っていないのだ。
今を特別大事にしているというわけでもないのだが・・。
英会話教室に通い、週に二度プールで泳いで帰宅する。
長い休みが取れた時には旅行。
こんな自由な毎日が心地よくて、それを手放してまで身を固めるきなどどこにもなかった。