「古川さんはどんな女の人が好きですか?」


『女の子』ではなく『女の人』とあえて聞いてみる。


「いつの間にか好きになってるだろ?


だから、どんな・・って言われても上手く答えられないよ。


それに俺はもう・・。


それより、加賀さんもう少し眠っておきな。


家に帰っても眠れないんだろ?」


古川は話すのをやめた。


カーコンポの音が流れ始める。


車はそう多くはなく、二時間足らずで近くのコンビニまで戻ってきた。


「ありがとうございました。」


「またいつでも遊びに行くといい。


安江さんに紅茶をいれてもらいなよ。」


「はい。」


奈緒は何度も頭を下げてお礼を言った。


古川の大きな優しさに甘えてもいいのだろうか。


心の中には今も優斗がいる。


でも、苦しくてどうにもならない時には古川の静かな笑顔が浮かんでくる。