世の中には「名字と名前の組み合わせが悪い」とおっしゃる占い師さんがいらっしゃるようで(こんなお仕事をしていながら、私は姓名判断を受けたことがないので詳しくないのですが)

「結婚相手の名字と、自分の名前の組み合わせが気になります」というご質問をいただいたので、

以前書いた、「名前で人生が決まるの?」の補足記事を書かせていただきます。

ひとことで言えば、名字は家系のミッション。名前は個人のミッションです。

「名字と名前の組み合わせが良い・悪い」ということはない
ので、ご安心ください。

結婚して名字が変わると、結婚相手の家系のミッションが追加されます。

追加されたといっても、何かトクベツなことをする必要はありません。

あなたのチカラがその家系に必要だったというだけです。あなたが加わったことで、なにかの流れが勝手に変わったりするものなのです。

離婚して名字が戻ったら、そのお役目は外れます。

離婚しても、名字がもとのままなら、引き続きプラスアルファのお役目が追加されたままですが、追加されたままといっても重たく感じることはありません。

自分が心地よい名字でいることが、何よりも大切です。それが大きな流れ(お役目)にそうということです。

時がくれば、自然とお役目も変わり、名字も変わるときがくるかもしれません。


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●補足 「氏・姓・名字の違い」について


氏・姓・名字の違いは以下のとおりです。


① 氏(うじ)天皇に仕える集団  古代:奈良・平安時代

天皇家に対しての役割(特殊技能・祭祀・軍事など)で、自分達がどんな集団かを示すもの。

古代の日本には「氏姓制度」と呼ばれる社会制度がありました。氏(うじ)とは、天皇に仕える集団のことです。

<蘇我大臣馬子の場合> 蘇我が、氏の名、大臣が姓です。


② 姓(かばね)地位を表す

王権内での政治的・社会的地位の継承に伴って特定個人に対し与えられた称号。

各氏のメンバーは、氏の名、すなわち氏名を名乗るとともに、朝廷より臣(おみ)や連(むらじ)君(きみ)といった姓(=カバネ)を授かることによって、その氏が国政上に占める地位を示しました。

奈良時代の少し前に、中国から律令制伝わり、姓が果たした機能は、律令的な簡易の制度に変わっていきました。

平安時代には、姓(=カバネ)と呼ばれる風習も廃れ、氏=姓とみなされるようになりました。
なお、当時は日本でも夫婦別姓が一般的でした。

<古代貴族の姓の例> 藤原、菅原、源、平、橘、など


③ 名字(家の名)中世:鎌倉・室町時代以降

平安時代中期以降、律令制度が崩れて戸籍が作成されなくなったことにより、戸籍に登録する必要上用いていた擬似的な氏名を失った庶民は、それに変えて、字(あざな)と呼ばれる通称を名乗るようになりました。

源三(げんざ)、藤三郎(とうざぶろう)、左近、左衛門などえです。

しかし、こうした字には同一のものがたくさんあり他と区別がつきにくいため、字の上に居住地の地名や官職名を付して、他と区別するようになりました。

それが次第に世襲化されることによって名字が誕生したと考えられます。

こうして、身分・階層によって多少の時期の違いはあるものの、鎌倉時代の過渡期を経て、最終的には室町時代ごろに先祖代々の永続を何よりも重要視する日本独特の家制度が庶民に至るまで確立し、それと軌をおなじくしてこれまた日本独特の名字が姓に取って代わっていったのです。

江戸時代には幕府の政策で、武士、公家以外では、平民の中で、庄屋や名主など特に許された旧家の者だけが名字(苗字)を名乗ることを許されるようになりました。

明治以前の名字は先祖伝来の名を名乗るものとは限らず、地元の有力者に倣って名字を変える者などがおり、血のつながりとは無関係に同じ集落の家の苗字がみな同じということも起こりました。

中には自分の名字が分からないため、神主や僧侶名主(庄屋)などに頼んで適当な名字をつけてもらったというような話もあります。そのほか、自分で名字を創作して名乗ることもりました。

<苗字について>
* もとは一族の発生した場所を、穀物の苗にたとえて「苗字」と称しました。「名字」は、後世の言葉で、 氏の名や実名もすべて含めた言葉として用いられています。

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名字についてのおまけ情報ですが、明治以前の名字は先祖伝来の名を名乗るものとは限らず、好きな名字を勝手に付けて良い時代もありました。

実際、私のお友達のばんちゃんのご先祖さまは、「日本にひとつしかない名字をつけたい」ということで、日本にひとつの名字をつけちゃったそうです。

ばんちゃんは、「日本の科学界を変えたい」ということで、「サイエンスカフェ」という活動をしていました。(ひすいさんも応援していましたが、ちょっと休止中)

ちなみにそんな(ばんちゃんが、先日取材されていた記事を見つけたのでリンクを貼っちゃいます。ご活躍されていて嬉しいですドキドキ




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