母が帰ってきて、


何を言われたのか、


覚えていません。


妹も側にいたはずなのですが、


ただ、あまりにも悲しくて、


私は、ずっと泣いていました。


翌日、ピロちゃんは、土のあるところに、


埋めてお墓を作りました。


それから、ずっと、


何日間も、学校から帰ると、


ずっと、家で泣いてばかりいました。


すると、何日かして、


真っ白な猫が、


家の前の松の木を伝って、


ベランダまできて、


家の中をじっとのぞくようになりました。


てっきり、ピロちゃんが死んでしまった


原因の猫だと思い、


「猫なんて大嫌い。顔も見たくない」


と、思い、


追っ払っても、追っ払っても、


何日間も、


真っ白な猫はやってきました。


よく考えたら、その真っ白な猫は、


今まで一度も近所で、見たことがない猫でした。


それに、家の前の松の木から、


猫が家の中を見るというのも、


それまでなかったことでした。


数日間、その真っ白な猫が、


家をのぞき続けるうちに、


「あぁ、あんまり私が悲しんでいるから、


ピロちゃんが、猫の中に入って、


私のことを見に来てくれたんだ」


と、突然思いました。