「名前のことだま」は、


名前の下の響きだけで鑑定するので、


名字にはどんな意味があるんですか?


と、よく質問を受けます。


名字は、ざっくり言えば、


家系の役割を示していると考えます。


名前は、個人の使命です。


名字について、詳しくは以下をご覧下さいベル


--------------------------


<名字編>


●名字編


氏・姓・名字は同じ?


韓国の姓は、200あまり、

人口の多い中国でも3千~4千なのに対し
日本の名字は10万を越えるといわれています。


氏・姓・名字。


日常生活では、同義に使われることが多いのですが、

歴史的に見ると、この三つはそれぞれ別個のものでした。


明治時代に「民法」が制定され、法律上は氏に統一されて

今日に至っています。


氏・姓・名字の違いは以下のとおりです。


① 氏(天皇に仕える集団)古代:奈良・平安時代


古代の日本には「氏姓制度」と呼ばれる社会制度がありました。

氏(うじ)とは、天皇に仕える集団のことです。


<蘇我大臣馬子の場合>
蘇我が、氏の名、大臣が姓です。


② 姓(地位)


各氏のメンバーは、氏の名、すなわち氏名を名乗るとともに、

朝廷より臣(おみ)や連(むらじ)君(きみ)といった
姓(=カバネ)を授かることによって、その氏が

国政上に占める地位を示しました。


奈良時代の少し前に、中国から律令制伝わり、

姓が果たした機能は、律令的な簡易の制度に変わっていきました。


平安時代には、姓(=カバネ)と呼ばれる風習も廃れ、

氏=姓とみなされるようになりました。
なお、当時は日本でも夫婦別姓が一般的でした。


<古代貴族の姓の例>
藤原、菅原、源、平、橘、など


③ 名字(家の名)中世:鎌倉・室町時代


平安時代中期以降、律令制度が崩れて戸籍が

作成されなくなったことにより、戸籍に登録する必要上用いていた
擬似的な氏名を失った庶民は、それに変えて、字(あざな)と

呼ばれる通称を名乗るようになりました。


源三(げんざ)、藤三郎(とうざぶろう)、左近、左衛門などえです。

しかし、こうした字には同一のものがたくさんあり他と区別が

つきにくいため、字の上に居住地の地名や官職名を付して、

他と区別するようになりました。


それが次第に世襲化されることによって名字が

誕生したと考えられます。


こうして、身分・階層によって多少の時期の違いはあるものの、

鎌倉時代の過渡期を経て、最終的には室町時代ごろに
先祖代々の永続を何よりも重要視する日本独特の家制度が

庶民に至るまで確立し、それと軌をおなじくして
これまた日本独特の名字が姓に取って代わっていったのです。


名字に代表される家名こそまさに、家の永続性を目に

見える形であらわすシンボルであり、極端に言えば、
家の数だけそのシンボルとしての名字も作られ、

何世代にもわたって継承されるようになります。


当然のことながら、家のメンバーである同一の名字を用いました。
また、武士の家のみならず、庶民の中にも名字を用いる家が

たくさん出現しました。


このように歴史的に見ると、姓と名字は別物です。


また、姓の数よりも名字の数がはるかに多いというのは、

家制度という日本独特の風習が関係しています。
氏=姓(古代以来の族集団の名前)


名字=家の名


現在、私たちが名乗っているものは、「名字」ということになります。


<苗字について>
* もとは一族の発生した場所を、穀物の苗にたとえて「苗字」と称しました。

「名字」は、後世の言葉で、 氏の名や実名もすべて含めた言葉として

用いられています。


【外国の姓:ファミリーネーム】


●中国


中国で現在使われている姓は3000~4000


1 王(ワン) 約9300万人
2 李(リー)
3 張(チャン)


以下、劉、陳、楊、周、黄、趙、呉、孫、徐、林、胡、朱、郭、梁、馬、高、何と続く。

中国に多い姓はどれも1文字で、この20の姓で人口の半分以上を占める。


中国では、分家したものが新たに姓をおこすことはなく、夫婦別姓で、

子供は父方の姓。


●韓国


韓国の姓は274種類で金(キム)が約2割を占め、

李(イ)、朴(パク)、崔(チェ)、鄭(チョン)の
5つで全体の5割を超える。以下、姜、趙、尹、張、林と続く。


中国の影響を強く受けている。また、儒教の影響で先祖代々の姓が

忠実に継承されたため、 数が少ない。夫婦別姓で子供は父方の姓。


●イギリス


職業に由来するファミリーネーム、

父親の名前に由来するファミリーネーム、髪や肌の色、

体の特徴から来たファミリーネーム
などがある。後ろに“son”“s”が付いたり、

頭に“Mac”“Mc”が付くと「~の息子」を意味する。

Anderson,MacArthur,McDonald・・・・・・


1位 Smith 鍛冶屋
2位 Jones Joneの息子
3位 Williams Williamの息子
4位 Brown 茶色
5位 Talor 仕立て屋


●アメリカ


父親の名前に由来するファミリーネームが多く(上位10位のうち6)
割合は地名に由来するものが43%、父親の名前に由来するものが32%、
職業に由来するものが15%、ニックネームが10%


1位 Smith 鍛冶屋
2位 Johnson Joneの息子
3位 Williams Williamの息子
4位 Brown 茶色
5位 Jones Joneの息子


その他、欧米のファミリーネームは父親の名前に由来するものが多く、

上位を占める。


Andeswen,Amunsenなども親の名前+息子(sen)。


●ロシアに多い“~ビッチ”も~の息子の意味。