塔の上のラプンツェル (3Dバージョン)
を見てきました。
感想を書くために、
ラプンツェル で検索したら、
日本語版の吹き替えを担当された
中川翔子さんの
http://ameblo.jp/nakagawa-shoko/entry-10841756659.html
で、作品内のラプンツェルと
同じ髪型、衣装の中川翔子さんを発見。
ものすごく可愛いです。
個性的で、清純なラプンツェルは、中川翔子さんの
イメージにぴったりだと思います。
ちなみに、ラプンツェル は、
小学生の時に本を持っていたので、
自分にとっては馴染み深い話なのですが、
原作は、どちらかといえば、地味で哀しいお話だと
思っていたので、ディズニーの手にかかって、
どんなプリンセス物語になるのか、
楽しみであり、不安でもありました。
実際に見たら、伏線の張り方が見事で、
原作を活かしつつも、
パラレルワールドのような仕上がりになっていて、
感動しました。
さすが、クエンティン・タランティーノが、
2010年の映画ベストで5位にしただけのことはあります。
おすすめですので、可能でしたら、
ぜひ3Dで見ていただけたらと思います。
(ちなみに ラプンツェルの原作 は、こんな感じのお話です。
いろいろなバージョンがあるので、どれが正しいとはいえません
http://www.aozora.gr.jp/cards/001091/files/42309_18060.html
たぶん、私が子供のときに持っていた本も、
これと同じような内容だったと思います。
ちなみに、ラプンツェルの意味は、ちしゃの葉、サラダ菜のような野菜の
ことだと言われています。)
ここからは、作品について書こうと思うので、ネタバレとなりますので、
これから作品をご覧になる方は、ぜひ作品を見た後に読んで下さい
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一番美しかった場面
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ラプンツェルの誕生日を祝って、
また行方不明になったことを偲んで、
国中の人たちが、
たくさんの灯りを空中に放つ場面。
本当に幻想的で美しく、
また、日本の灯篭流しも連想させました。
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これは、見事だ!と思った伏線のはりかたについて。
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クライマックスの場面で、
フリンがラプンツェルを助けに塔に行き、
ゴーテル に刺されてしまい、命を落としかけたとき、
ラプンツェルがゴーテルに、
「フリンの命を救わせてくれたら、大人しく言う事を聞いて、
一生塔から出ない」と、懇願して、助けようとした時に、
フリンが、ラプンツェルの髪を切り落とす場面。
これは、フリンと、ラプンツェルが出会った時に、
ラプンツェルが「私は、絶対に嘘の約束はしない」
と、言い切ったことにもとづいています。
「一生塔から出られない生活は、ラプンツェルにとっては
生きながら死んでいるのと同じこと」と、瞬時に判断した
フリンが、ラプンツェルの髪を切り落とし、
そのことによって、彼女を守ろうとしたことに、
とても感動しました。
また、これはラプンツェルが生まれたばかりの頃、
ゴーテルがラプンツェルの髪を切り落とし、
その切られた髪が普通の髪となってしまったことから、
髪を切ってしまえば、ラプンツェルが普通の人間になる、
と、いうことも示しています。
そして、フリンの手の怪我をなおす際に、
ラプンツェルは、髪の力のことを
フリンに伝えています。
つまり、利用価値のないラプンツェルを
ゴーデルが手元に置く必要はなく、
髪を切る=ラプンツェルが自由の身になる
と、いうことでもあるのです。
自分の職務に忠実だけれど、ラプンツェルになつくマキシマス。
いい働きをしてくれます。
シンデレラなら、魔法使い&かぼちゃの馬車の役割です。
また、ラプンツェルの夢に共感し、その実現に手を貸す荒くれ者達。
白雪夢の7人の小人ではなく、世間からはずれてしまった
落ちこぼれだけど、夢があるという設定が、
いまどきだなぁ、と感じました。
③フリンが、ラプンツェルの髪のヒミツを知る場面
なぜ、土砂崩れで、
水の中に閉じ込められる必要があるのか?
と、思ったのですが、
「真っ暗で出られない」と、いう話になった瞬間、
「ラプンツェルの髪を黄金に輝かせる必要性があったから
こういう展開に持ってきたのか」と、感心しました。
自然に、ヒミツを告白することが出来る展開
さすがです。
④最後にラプンツェルの涙でフリンが救われるところ。
これは、原作と同じ展開なので、うまく原作を活かして
いるなぁ、と感じました。
ラプンツェルの長い髪で、塔を昇り降りする展開も
原作を活かしています。
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まだまだ、いろいろ感じたことがあるので、
書き足したくなったら、書き足すかもしれませんが、
今日はこのへんにしたいと思います。