「人間は ひとくさの 葦にすぎない。
自然のなかで最も弱いものである。
だが、それは考える葦である。」
というのは、
フランスの17世紀の思想家・数学者であった
ブレーズ・パスカル の手稿にあった言葉の翻訳です。
パスカル(1623~1662)は、フランスの哲学者・数学者・物理学者で、
大気圧・液体圧に関する業績や円錐曲線論が有名です。
(国際単位系(SI)の圧力・応力の単位。パスカルは、
圧力に関する「パスカルの原理」にに因んでつけられています。)
パスカルの経歴を読んだら、
モーツァルトに似ていると思いましたが、
性格は全然違って、徹底した禁欲主義者でした。
ちなみに、
古代から、哲学者には、数学者や、天文学者が多いですが、
それは、世の中の理、法則を導き出したかったからだと思います。
そして、
「考える葦」というのが、どういう意味だったのか。
パスカルの真意は分かりません。
ウィキには、
>人間は自然の中では矮小な生き物にすぎないが、
>考えることによって宇宙を超える、というパスカルの哲学者としての
>宣言を表している。それは人間に無限の可能性を認めると同時に、
>一方では無限の中の消えゆく小粒子である人間の有限性をも
>受け入れている。パスカルにとって人間とは天使でも悪魔でもない。
と、ありました。
「考えることによって宇宙を超える」
って、とてもよい言葉で、気に入りました。
本当に、その通りだと思います。
いろいろな意見があると思うのですが、個人的には、
葦が古代エジプトで文書を記したパピルスの原料であること。
古くから、屋根、船、笛、など様々な形で利用され、親しまれたこと。
などから、葦のように弱い存在であっても、
まとまったり、形をかえることで、
さまざまな役に立つことが出来る、
また、自分の考えを記録し、伝えていくことで、
後世に伝えていく事ができる。
などの意味があったのじゃないかな、などと考えています。
それから、
「考えることは大切だよ」
と、いうメッセージのような気もします。
私にとっては、
考えすぎて、気持ちが弱った時に
考えることにも、意味があるよね、
と、思えて元気を貰える言葉です。