東北地方太平洋沖地震のニュースを見ていて、


あまりの被害と、被災された方々の気持ちを考えると、


自分の無力さが情けなくなります。


とにかく、1人でも多くの方が


無事に救出されることを祈っています。


昨日は、帰宅困難者となったので、


その時の出来事を書いてみたいと思います。


地震の際は、


派遣先で勤務中でした。


揺れが大きかったので、


上司の方の指示で、


机の下にもぐって、


揺れがおさまるのを待ちました。


勤務先が設計会社なので、


免震設計ということで、


揺れは大きかったのですが、


棚から荷物が落ちたり、


窓が割れたり、は、


一切なかったです。


(六本木ヒルズのオフィスでは、


オフィス内のガラスが割れたところが


あったそうですが)


揺れがおさまり、


会社でTVをつけて


みんなで様子を見守っていたのですが、


これはただの地震でない、ということで、


16時30分ごろ、


「女性は先に帰宅して下さい」


と会社からのの指示と、


タクシーチケットを配布いただきました。


(歩いて帰れる方は、歩いて帰って下さいとのことでしたが、


私は埼玉なので、タクシーチケットをいただきました)


普段、タクシーに乗らないので、


乗り場も分からず、


また、混乱がしていたので、


交番でおまわりさんに相談したところ、


神田ではタクシーがつかまらないだろうと、教えていただき、


電車にしろ、タクシーにしろ、東京が便利だと


アドバイスいただいたので、


東京まで歩くことにしました。


途中、マンダリンオリエンタルホテルの前を通ったので、


マンダリンのスタッフの方に、


「どうやったらタクシーに乗れますか?」


と、聞いたのですが、


「今日は、とても無理です」


とのことだったので、そのまま東京駅に向かいました。


東京駅の近くまで歩いたところ、


タクシー待ちにものすごい長蛇の列が出来ていました。


これは長時間勝負でお腹が空くな、と思ったので、


まずは、丸ビルの地下で食料を入手して、


20分くらい列に並んでみたのですが、


タクシーは全く来ないし、


「このまま並んでも何時間かかるか分からないな」


と、思ったので、


電車が動くのを待つことにして、


丸ビルのカフェに入りました。


カフェは、同じように電車が動くのを


待っている方や、


持ち帰り用の食べ物を


買いに来た人で混み合っていました。


普段の閉館時間は分からないのですが、


昨日は、地震のため、20時で閉館だったので、


20時にカフェを出ました。


駅に向かい、しばらく待っていました。


丸ビルの地下の目の前が


丸の内線の乗り場なのですが、


そのあたりには、


たくさんの人が集まり、


お花見の時のような


ビニールシートをひいて、


身を寄せ合って、電車が動くのを


待っていました。


21時ごろになって、


JR全線が動かないことが分かったので、


途方にくれて、


しばらく東京駅でぼーっとしていたのですが、


東京駅で一晩過ごすのは、心細く、


(とはいっても、人はたくさんいました。


みんな座り込んでいました)


携帯はいくら電話しても


つながらないし、


充電も切れそうだったので、


公衆電話の長蛇の列に並んで、


会社に電話をして、


「いまから会社に戻ってもいいですか?」


と確認したところ、


「帰れなくなっている女性社員も何人もいるから、


気をつけて戻っておいで」


と、温かい言葉をかけていただいたので、


また歩いて神田に戻ることにしました。


その間、歩いて家に戻る人たちと


たくさんすれ違いました。


ヘルメットをかぶっている人も、


何人かいました。


また、戻る途中、コンビニで


メイク落としなどを買って帰ろうと


思って、何軒か寄ったのですが、


オフィス街ということもあり、


食べ物も、一泊用の化粧品も、


きれいに全部売り切れていました。


22時ごろ、会社に戻ると、


歩いては帰れない方達が、

温かくむかえてくれました。


また、


社長をはじめ、


上長の方々が今後の対策についてなどを


会議をしていました。


外にいる間は、状況が分からなかったのですが、


会社にもどってTVをみたら、


どんどんと被害状況が流れて、


本当にびっくりしました。


戻ったときに


会社にいた人たちは、


その後、一部の電車が動き出しても、


そのまま会社に泊まっていくとのことで、


みんなで、買ってきたご飯を食べたりしていました。


東京駅まで歩いて、


会社に戻ってきて、


感じたのは、無駄に動き回らないで、


会社できちんとした情報を得ていた方が

良かったということです。


自分ひとりの判断では、


どうしたらいいか迷ってしまいました。


また、東京駅でたくさんの人たちが


途方にくれているのを見て、


「あぁ、みんな心細いんだな」


と、感じました。


また、駅で、


駅員さんにくってかかったいる方や、


ぐったりと座り込んでいる方や、


淡々と迎えを待っている方や、


遠くても歩いて帰ろうとする方など、


いろいろな方がいて、


疲れたり、不安になると、


自分の本質が出たりするのかな、


とも思いました。


なんだか、まとまりのない話になってしまいましたが、


昨日の状況はこんな状況でした。


被災された方のご無事を心からお祈りいたします。