高河ゆんさんの描く漫画。

未完のパラレルSF鎌倉史『源氏』の中に、主人公の克己が、源氏になりかわって代役を果たす際、源氏が乗っていた伝説の馬。

一角獣に自分にふさわしいかどうか試される場合があります。

源氏 (3) (Wings comics)/高河 ゆん

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克己は、馬について全詳しくないのですが、一角獣の性別が雌であることを見抜いて、一角獣に伝えて信頼を得ます。

このあたりの 一角獣と、克己の会話が好きです。

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克 「これ さらでしょ 弁慶の馬だよね

   あんな体の大きいやつ乗せて重くないかな

   めすなんて意外だな 義経の馬もめすだよね」

一 「侍の馬は ほどんどメスだろうが」

克 「なんでっ!?おすの方がいいんじゃない力強いし」

一 「ばか 侍はほとんどが男だからな

   人馬は一対で愛し合うから 馬はメスが多い

   タフだし 一度選んだ主人につくすから

   メスの方がいいのだ」

克 「あーでも それ わかる!
   
   最後に俺達を助けてくれるのって女の人だよね

   やっぱ男はさあ 女の人がいなくちゃ

   絶対生きていけないよね」

~中略~

克 「あれ・・・・そっか一角獣 おまえも女なんだ

   やーっ ごめん 俺男だと思ってたよ

   だってかっこいいからーっ」

一  「なぜメスだとわかった 一角獣は外的特徴で

    性別を判断できない」

克 「そりゃ 目がやさしいから 俺カンいいしね」

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この話を読んだときに、とても感動しました。

現在の人馬一体は車が近いのかな、と思います。

(ナイトライダーのナイト2000『キット』は、男の子だけど。古いか・・・・)

ちなみに、本物の戦国時代の馬はポニーのような馬で走行距離も外見も現在の馬とは違うのですが、馬は雌馬が多かったそうです。