ひすいさんの


「名言セラピー幕末スペシャル」の中に、


吉田松陰が、高杉晋作にあてた手紙の


意訳が出てきます。


「志がなければ生きていても


死んでいるのと同じだろ?」


この言葉で、


未完のパラレルSF鎌倉史


高河ゆんさん


『源氏』  第4巻を思い出しました。


平家との戦闘シーンでの


源氏(江瑞 克己)と、源 義経(沙那王)とのやりとりより。


(「源氏」は第一巻で死んでしまい、訳あってうり二つの克己が


影武者をつとめている設定です。舞台の「日本国」は、


パラレルワールドで、実際の源平合戦とは違う世界が


繰り広げられています。桜は「日本国」のガーディアン


で、「源氏」の許婚。現代では、克己の恋人です。)


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克己 「それで これは命令だけど 絶対死ぬなよ」


義経 「源氏は命よりも大切なものがあると言ってた」


克己 「あ そう!でも簡単に捨てられる命なら 


    たいしたことないね


    その程度の命より 大事なものなんて


    たいした価値が あるとは思えないね」


義経 「な!」


克己 「命ってゆーのはね! 大事なの!!

 

     ものすごーく いいものなの!


     生きてるってことが一番大事なの


     死んじゃったら 何も始まらない 俺は嫌だね


     俺は死なない 俺が死んだら桜が悲しむ」


克己 「愛されてるからね」


克己 「一番大事な命より 大切なことって 


    たしかにあると思うけど それはさあ


    たった一度の命かけていいと思うことに出会う


    そういうことじゃないの」


義経 (-------源氏)


義経による源氏の回想


源氏 「生きているだけなら死んだってかまわない


    --------と、いうのはね 義経


    ただひとつの命かけられるほどの


    何かをみつけたいと-------いうことだよ」


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源氏8巻で、桜は

懐古園主(お金持ちで、桜を気に入っている若旦那)


に、こう言っています。


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桜 「人は誰も本当は 財産なんて何ひとつ


   身につけることはできないのよ


   たったひとつ 死んでも持ってられる物は


   人の気持ちだけなんだから


   お墓の中まで持っていけるのは


   好きだって気持ちだけなんだからね!!


   お金は持っていけないわよ


   そんなんじゃ死んじゃった時に


   誰も泣かないわ」


懐古園主 「死んだら関係ないもん」


桜 「関係なくないわよ


   しっ・・・死んだって


   関係なくないわ


   忘れないもの


   何も・・・・

  

   終わらないもの


   ず----っと


   ず----っと・・・・・


   ただもう」


   もう


   二度と会えないだけーーー・・・・・


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大切な、大切な命をかけて戦うことにした


克己と桜の物語「源氏」。


未完なのが、本当に残念です。


でも、やっぱり大好きな作品です。