先週、祖母と母と一緒にランチを食べた際、





「最近、色々な人の話を聞いて思ったんだけれど、
私は、子供の頃に全然褒めてもらったことがなかったなぁ、って感じる。
もっと褒めて欲しかったな」





と、母に伝えたら、





「自分がそういう教育を受けていないのに出来る訳がない。
そんな事を言うなんてひどい」





と、号泣され、大喧嘩になりました。





私がうんと幼い頃から、こんな関係だったので
それが普通だと思っていたのですが、どうも
世間の親というのは、違うものらしい、と知ったのが最近。





気づくのが遅すぎるとは思いますが、あまり人の家の話を
聞く機会がなかったので、ウチが変わっている事に気づきませんでした。





そして、





今までの積み重ねの結果、
親だと思うから期待してしまうのであって、
親も未熟であると思わないといけないな、





親だからといって期待するのをやめよう





という結論に達したところで、





斉藤一人さんのこの文章に出会いました。





深く、深く「納得!」です。






「地球が天国になる話」 斉藤一人






これしか不幸から抜け出す道がないということで、この話をします。





人は何でこんなに何度も輪廻転生を繰り返すかというと、一つの修行があります。
その修行というのが、実は劣等感の克服ということです。





この話の一番難しいところは、ほとんどの人は自分が劣等感を持っていることに
気がついていないんです。それと、また親のほうも劣等感を与えてるとは思っていないんです。
両方が気がついていないから、実は人は苦しむんです。
そのことに気づくと、「あーあ、なんだ、そういうことか」ということがわかります。
この問題はわかると大体の謎が解けちゃうんです。だから、
別にそんなにいろいろ解決しようとしなくて大丈夫なんです。





魂は親を選んで生まれてきます。そこでどんな修行をするんですかというと、
実は親というのも非常に未熟な魂なんです。その未熟な魂で子どもを育てるんですけど、
子どもは親が未熟だということがわからないんです。親は子どもにとって“絶対”だから、
子どもの方は自分が未熟なんじゃないかと思ってしまうんです。





親の未熟さというのは、大体二通りパターンがあります。単純にキレて暴力を振るうとか
、そういうパターンの親がいます。これは未熟過ぎますから、すごくよくわかります。
けれど、大概の未熟な親は、こういうパターンは実はとらないんです。
どういうふうなパターンをとるかというと、自分の劣等感をおまえのためだという形で出してくるんです。





まず、親が劣等感を持っていると、自分は世間や身内から、すごく不当に扱われていると思いだす。
今、親の話をしてるんですよ。そうすると、なぜか自分だけ損をしているような、
イライラして悔しいような気持ちになってくるんです。だから、よくお酒を飲んでも、
あいつが悪くてこいつが悪くてと、自分以外はみんな悪いと思ってる人がいるんです。
それは極端な劣等感があるんです。これは親の親から受けた問題だから仕方がないんです。





そういう劣等感を持った親が家に帰ってきて何をするかというと、二つのことをやりだすんです。
一つは、例えばお父さんで、右上がりの奇麗な字を書く人がいるとしますね。
子どもが丸文字を書くと、そのことを異常に注意するんです。「これはおまえのためだから」
と言ってるけど、実は丸文字を書いていても誰も困っていないんです。
それなのに異常に注意をしているというのは、必ず親に劣等感があるんです。
劣等感があるから、そのことを一生懸命やってうさ晴らしをしているんです。
愛情という名の「うさ晴らし」をしてるんです。
それからもう一つ、こういううさ晴らしの仕方もあるんです。例えば、
子どもがピアノを始めたとします。そうすると、やってみたら自分には向かないことが
子どもはわかったからやめたいのに、「やったことは最後までやってほしいのよ」と、
ずーっと子どもに対して、ものすごい威圧をかけるんです。それって、自分の劣等感を
子どもで晴らそうとしてるの。
この前、とんでもないテレビを見ました。そこに出ているお母さんが、
自分の得意で好きなことをやっているのに、「この子に、私は最後まで頑張る姿を見せたい」だって。
あんた、自分が好きなことしてるんだよね。子どもはそれが嫌なんだよ。それと一緒にして、
お母さんの偉さを見せようとしてるんだよね。それで劣等感を晴らそうとしてるんだよね。





「私は何も言ってない」と言いながら、明らかに顔や態度で不満を表している親。
それが子どもにものすごい劣等感を与えるの。
劣等感をうんと与えられて育ったおとなしい子というのは、
「お母さんは自分がいいことをしたときは喜んでくれる。気に入らないことをすると怒る。
ということは、自分は何か常にいいことをしていないといけないんだ」という状態になってくるの。
人が喜ぶことを常にしていないと、自分は無価値だと思ってしまうから、
意外とそういう元気のない子に「あなた、何やりたいの?」ってきくと、
「自分はボランティアとか福祉をしたい」って言うの。それで、必ずそういう人の特徴というのは、
楽しそうにやっていないの、見るからに。自分のコンプレックスを補うためにボランティアを
やっている人というのは、本当はやりたいわけではないから、「やりたいの」っていいながら
なかなかやらないの。ボランティアをやったとすると、実はそんなことで劣等感は補えないから、
今度やらない人に対して「あの人たちは何でやらないんだろう」って、不平不満をぶつけ出す。
だって、自分はやりたくてやっているんではないんだもん。「やりたくないのに私はやっているんだ。
何であなたたちはやらないんだ」って理論になってくる。





それから上司で、のべつ怒鳴ってる人っているよね。
「ああ、嫌だな。俺は何でまた怒られるんだろう」ではなくて、怒っている人に、
「この人は相当劣等感がある人なんだ、気の毒な人なんだな」という顔で見ててみな。
怒る人もやめちゃうの。だってバレているんだもん。劣等感を持っている人というのは、
自分が劣等感を持っているということがバレるのが一番嫌なの。だからもっと自分より
弱そうな人を探して怒ってるの。「俺は疲れて還ってきてるのに、こんなお前の態度じゃしょうがない。
俺は家庭を大事にしてるんだよ」ってふりをするときに、「あんた、何でそんな劣等感持っちゃったの」
って言ってみな。一発で直っちゃうの。





「どんなふうにして劣等感を植えつけられたんですか」というと、親の「がっかりした顔」なの。
がっかりしてから立ち直ったように、「でも大丈夫よ、お母さんがついてるから」って。
そのがっかりした顔が傷つけるの。ちょっと昔勉強ができたとか成績が良かった、
というほうが落ち込みが激しいのね。期待してあげることが愛だと思ってる。
でも愛とはそういうものじゃない。
「あなたが運動会で一着になろうがペケだろうが、私にとってそんな細かいことは関係ないんだ。
神様があなたを授けてくれただけで私は最高だから」
これが愛なの。
それを「うちの子はいい子なのよ、うちの子は何なのよ」と、いい子のときしかほめない。
だから、あなたが劣等感を持ったのは、あなたのせいじゃないんだよ。周りが未熟なの。





それで未熟な人というのは、例えば夫婦、恋人同士でもそうなの。自分以外の世界で奥さんが
楽しい思いをしてくるとすると、劣等感のない人は「ああ、良かったね」と言う。
ところが劣等感を持っているダンナは、なぜか「俺のいないところで、どうやって楽しんだんだ」と
そのことをすごく嫌がって怒る。奥さんでもいる。「あなたばかり楽しくていいわね」とか。
人が楽しかったのを「良かったね」と言えばいいのに、それを言えない雰囲気をつくる。
それは何でですかといったら、あなたの中に劣等感があるの。この劣等感を与える方法は
巧妙に隠されているの。





親とか育てた人は「あなたのためよ」とうまい具合に言いながら劣等感を与えているんだよ。
だって、本当に周りがあなたのためを考えていたら、あなたは今幸せなはずなんだよ。
それが幸せじゃないというのは、親のほうも子どもから気力を奪っているということに
気がついていないんだよ。それで、なぜお母さんがそうなったかというと、自分の親に
やられてきたんだよ。だから、悪いとも何とも思っていないんだ。本当にあなたのためだと
思っているからわかりづらいんだよ。でも、本当にあなたのことだけを考えてくれている人が
何人もいるのに、なぜあなたは不幸なの。おかしいよね。あなたは本当は「うさ晴らし」を
しているんだよ。そのお母さんのお母さんはそれをまたやられていた、ずっとなんだよ。
どこかでこれを断ち切ればいいんだよ。





子どもを一生懸命育てているのに、子どもに暴力を振るわれたりする人って、特徴があるの。
それは、そういう親はすごく劣等感がありながら、自分はいいお母さんになってやらなきゃ
いけないと思って、義務でやってる。だから顔に楽しさが出てないの。すると、心とやってる
ことがちぐはぐなの。それを見ていると周りは絶対イライラする。子どもやなんかはワーッと
暴れ出して、親のことをバカバカッとやっちゃうの。何でだかわからない。もし一生懸命やってて
うまくいかない人は、楽しそうにやってるかどうか考えてみて。劣等感があると楽しそうにできないの。





なんでそこまで威張るんだという人を見たとき、この人は劣等感があるんだ、と思いな。
そして、その劣等感が外に攻撃的になったり、逆に自分を攻撃したときに、うつ病になったりするの。
攻撃的なやつが劣等感を持ったか、優しいやつが劣等感を持ったかで、起きる行動が違ってくるの。
ただそれだけなの。原因は根拠のない劣等感なの。





この劣等感という呪縛からどうやったら解き放されるのか。気がつけばいいんだ。
「ああ、ただそうなんだ。自分は未熟な親を選んで生まれてきてる」と。それで、この劣等感をなくす、
やめる。これが今世の修行なの。何回生まれても、最終的にこの劣等感を持ったまま幸せになることは
できないの。できるだけ人に劣等感を与えない。それができるようになるのが、今世の修行なの。





劣等感のある人は、人に認められようと努力をいっぱいするけど、よしな。あなたのことは神様が
認めているんだから。神が認めているからあなたを地球に生ませたの。
だから、周りの人間が何を言ったって関係ない。「私のことは神様が認めてくれているんだ」、
そう思えばいいの。





長くなりましたけど、一応、終わります。






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■斉藤一人(さいとうひとり)さんプロフィール
1948年生まれ。「スリムドカン」などのユニークなヒット商品でおなじみの「銀座まるかん」創設者。
2003年度全国高額納税者番付(総合部門)第1位。また累積納税額が日本一になる。
93年度から11年間連続で10位以内に入っているのは、斉藤一人さんひとり。
土地売却や株式公開などによる高額納税者がほとんどを占めるなか、斉藤一人さんはすべてが
事業所得という異色の存在である。
著書は、「変な人が書いた成功法則」「変な人が書いた心が千分の一だけ軽くなる話」など多数。