神様がわからなくなった理由 4 | 神様は生きていらっしゃる

神様は生きていらっしゃる

人の生き方を左右する根本問題に触れていきます。

子どもと大人と、何が違うのか
一般的に、「子供だ」というのは、自分のことしか考えない人のこと。
一方「大人だ」と評価されるのは、
自分の事情以上に相手やまわりのことを考え行動できる人。
責任意識のある人のことをいうでしょう。

それは家庭を持って子育ての経験のある人はすぐに理解できます。

もし、人類すべてが、この「大人」の心を持ち合わせられれば、
人と人との小さな争いや国と国同士が闘う戦争もなくなるはずです。

すなわち、人類の歴史が、歳月を流せば流すほど、過
去の忌まわしい経験を教訓として、
より平和で、幸福に満ちた社会を築くことができるようになるはずです。

しかし、現実は「歴史は繰り返す」という言葉を使うように、
不幸になることがわかっていても、人は争いをやめないのです。

人の心は成長しているようで、あるラインまで来ると、
また失敗をする、その繰り返しです。

余談ですが、世界の戦争を見てみると、
驚くことにその火種の根源に「宗教」があることがわかります。
簡単に話せば、貴方の信じる神様の考えと、
私の信じる神様の考えは違う、私が信じる神様こそ正当だと主張し、
またその価値観、死生観に立脚して行動してきます。
特にキリスト教圏とイスラム教圏の対立は、
国家間の戦争や、テロ行為を生みだしていますね。

日本人は自分は「無宗教」だという人が多いのですが、
海外に行くと「無宗教の人」は信頼がおけないということで警戒されてしまいます。

すなわち、宗教者は、人が見ていないところでも、
自分が信じている神様がみているから
悪いことができないであろうと見ているわけですね。

ところが、宗教を持っていない人は、
そのような意識がないので、隠れて何をしでかすかわからないというわけです。

これは西洋的観点です。

日本人は、もともと宗教規範の代わりに、武士道が浸透していて、
神様うんぬんを論じなくても
「人として生きる道理」が精神文化として定着しています。
だから、宗教があるなしはあまり大きな問題にならないのです。


最近になって海外からの移住者の増加に伴う様々な犯罪のため、
人が信じられない世の中になってきてはいますが、そ
れでも日本人同士なら、基本的信頼関係があるということです。
日本はまだまだ捨てたものではありません。


ちょっと話が脱線しましたね。

心の成長、あるいは進化を考えてみた時に、
結局、堂々巡りで、同じ過ちを繰り返す、そ
ういう状態となっているのが、人の心ではないでしょうか。

ということは、少なくても、神様との関係において、
今後劇的に改善されることは期待できないのではないか、
ということになります。

しかし、もう一つの観点、すなわち、
本来は一問一答できた関係が、何らかの問題があって、
神様から心情から遠のき、現在の人間の心の状態に陥ってしまったのであれば、

逆に、今の状態になってしまった原因が明確になるために、
改善する方法を見出すことが可能になるのではないかという見方です。

それは、ちょうど病気の治療に似ています。
病気を引き起こす原因がわかれば、
薬の投与や手術して
健康な状態へ回復させることが可能になるのではないでしょうか。


神様がわからなくなった理由を見つけ出すということが、
きわめて重要な問題だということがわかります。