「わからなくなる」
これは知識の量を言っているのではなく、
「気持ち」「情」の世界で、感じなくなった、通じなくなったということをお話しました。
神様との関係の中で、「気持ちが通じなくなった」ということになります。
人間は地球上の生物の中で最も高度に発達した存在であることは間違いありません。
宇宙の構造でさえ、今やその叡智を総動員して、かなり「わかって」きています。
地球外生物の存在や、地球人以上のレベルを持った宇宙人の存在など、
空想を豊かに膨らますことが可能な存在であることをみますと、
このように結果的存在である人間の兼ね備えた潜在能力を見れば、
その原因たる存在も、当然ながら同レベルか、
それ以上の内容を備えた存在であるとみるのは、いたって科学的な見解であります。
ただし、一般論としてこのような超越的存在者を認め、公言し、
そこに科学的なメスを入れながら研究している学者は、
この日本ではなかなか見受けることができません。
いや、いらっしゃるのですが、なかなか表には出てこられないわけです。
マスメディアの見方は唯物的であり、ダーウィンの進化論を未だに強く信奉していて、
しかも勢力が大きいため、
人々っはその考えん中にすっぽりと包み込まれているといった現実がありますから、
なかなかそのような思考を突破する機会を得ることが難しい状況です。
それはかつて天動説を信じていた時代と似通っています。
その第一原因存在を「神様」と呼ぶことにすれば、
人間が喜怒哀楽を感じ生きる存在である以上、
その「神様」という存在者との心の交流は可能なはずなのです。
ところが、現在の人間はそのような存在を認める人でさえ、
第一原因者との交流を思いのままできないでいます。
ということは、大きく二通り考えることができるのではないでしょうか?
一つは、人間の進化はまだ途中にあって、今後時間が経過し精神の進化が進めば、
第一原因たる存在者との精神的交流が可能になる、ということ。
もう一つの見方は、
過去においては、自由自在に第一原因者との心情的交流がなされていた。
しかし、何かの問題があって、その心情的関係に亀裂が入り、
歳月が経過していく中で、全く通じなくなってしまったというものです。