前回からの続きです!
住友林業のIR情報の中にファクトブックというものがあり、その中の気になる数字を紹介してみようと思います。
- 住友林業の家の原価はおいくら?
- 住友林業の平均の坪単価はおいくら?
- ウッドショック以降でどれくらい値上がりしたのか
今日は後編で、坪単価とウッドショック後の値上がりについて見てみます。
ファクトブックはこちらから。(これ書いた時点の最新2023年度3Qのものを見てます)
住友林業の坪単価
さっそく見てみましょう。
坪単価なので、住友林業の家の平均建築費用と建坪がわかれば計算できます。
まずは計算
2022年、住友林業の注文住宅は8031棟建てていて、一棟あたりの費用平均は3950万。
そして平均の延床面積が36.1坪になってます。
これで計算すると、坪単価は109.4万円。ただよくよく読み進めると、実際に施主の支払う金額はもう少し上がってくるんじゃないかなと。
建築費用に何が含まれるのか
建築費用と一口に言っても、どこまでの費用が含まれてるかで意味合いはかなり違ってきます。
ファクトブックで全部の内訳が公開されてる訳ではないので推測も入ってますが、何が含まれていそうかを整理します。(嘘だったらすみません)
- 付帯工事、提案工事 → 入ってる
会社としての売上総額なので、まず本体費用だけでなく提案工事や付帯工事などはまず入っているかと思います。
- 外構費用 → たぶん入ってない
請負工事契約の金額ベースで計算してるようなので、入ってないケースが多そう。
外構費用も緑化にお願いします!と最初から決めてたら含まれるかも。うちは請負契約時点は外構費費用は入ってなかったです。
- 着工合意時の追加費用 → 入ってない
着工合意までに夢が膨らみバンバン金額も膨らむのは、家立てた人はみんな経験してるはず…ファクトブックの数字は、契約後の増額分も入ってないみたいです。
- インテリア費用 → たぶん入ってない
ウッドショックの影響
またIR情報のいいところは、経年変化が追いかけてれるとこですね。(たまに報告フォーマットが変わって単純比較できないことありますが)
そこで2020年の情報と比較してみますと。
2020年の平均単価が3500万円。2022年は3950万ですので、その上がり幅は450万アップ 割合で言えば13%アップくらいですね。
これはまぁ他のハウスメーカーも同じ傾向です。
ちょっと調べてると、ローコストのハウスメーカーはもっと激烈なアップしてそうでした。(あんまり上場してるローコストメーカーがなかったですが、今炎上中のあそこです)
2020年で一棟あたり平均1860万だったのが、2023年は2370万!500万アップ、27%。
どひゃー。
実はこの値上がりで、利益率は改善している会社も多そうです。みんな上げてるし!という流れの中でちゃっかりしてるとこもありそうですね。
と言うことで色々読んでみた結果残ったのは、コロナ前に買っといたらよかったんやなぁ…という浅ーい感想でした。
これから契約交渉する人は、ハッタリでも何かしら根拠の数字を見とくといいかなと思いますので、これが何かの参考になれば幸いです!