「家は性能!」で売る家が売れているので、家は性能の時代だなぁと思います。
性能重視!で家探しを始めると多分c値だとかUa値だとかに行き着くんですが、今回の記事もまたそのスタンスには一言物申していきたいスタイル。
実際に家づくりの設計を進めていく中で色々と教わったり学んだりした今。
これから家選びを開始するなら、一歩手前に引いて、何から家を守るのかから順に理解していくと良さげだなぁ。よっしゃ整理しながら書き出して行こう。と思い立ちました。過去の自分に送ってみるつもりで誰かに届くと良いなシリーズです。
家の性能って何だろう?
家の「性能」ってなんでしょ?という質問からから考えてみると、
性能 = 当たり前にあって欲しい品質
みたいな表現になりました(私見で。IT関係の人には非機能要件とかいった方がとおりが良さそうですわね。
間取りやデザインはとても重要なポイントになってくるかと思いますが、それとは別に当たり前すぎて家に求めるポイントとして挙げられにくいようなものがあります。例えば
- 安全で
- 快適で
- 長持ちする
くらいがあるのかな。あと最近は省エネ、コスパがかなり重要になって来てる気もする。(電気代ガス代の請求見て毎月びびるうちに少し慣れてきてしまった)
逆に言うと、安全で快適で長持ちする家を襲う家に対する脅威がいてる、っこと。
自然強いです。そんで、それにうまく対処するチカラが高い家が、性能の高い家って理解です。
家を襲う脅威
- 雨
- 雪
- 日射
- 寒暖
- 地震
- 台風(強風)
- 洪水、高水
- 湿気
- シロアリ
- カビ/菌
- 地盤変動
たっぷりある脅威から家を守るにはどうすれば?というと、ゼロから考える訳じゃなくて、色々と先人が痛い目を見ながら教訓を活かさないとダメ。
最近人気の高気密高断熱はいろんな面にメリットがあると思われるのだけど、「c値から始めないで」ってのは、それが一体何を目的にしてるのかを理解してないと、単なる数字に振り回されちゃうといけないだろうと思うからです。
脅威にバランスよく対策している家が良い設計の家。
なんで、最低限のスタンダードくらいは理解して対策している家にしましょうね、というのがハウスメーカーを決める一歩目でいいと思う。
最低限のスタンダードは国土交通省とかが"標準仕様書"みたいな名前で出してるので、それをベースにすると良さげ。
下のページでは建築する側だけでなく、施主向けにもガイド出してくれてますが、それでもまぁまぁ長い…。ので、これからの記事でかいつまんでまとめていきたいところ。
気密やら防湿やら家を守るポイントが色々あるけど、ある項目で100点取るよりも、全部の項目で80点狙うほうがいい家になると個人的に考えてて、それには仕様書が助けになるはず。
(あと過去にも書いたけど、教科書的仕様に準拠するのは大手ハウスメーカーのほうが安定してそうかな、とも思ってる)
そもそもの心構えとしては完璧な対策なんてなくて、建材メーカー含めて色々と試しながら少しずつ改善させて行ってる途中だよ、と思っておく。
今日時点で使われてる新しい技術も、検証できるのは10年後とかだろうしねぇ。
(大手は逆にこの辺仕様書にないことをリスク取ってまで挑戦しなさそう)
ということで前置きを書いたので、ここからちょこちょこ書いていきたいと思います!