タイトルで言いたいことをほぼ書けてしまった。

 

おわり。

 

としてしまうとさすがにアレがアレなので、ちゃんと書きます。

 

 

まず工務店。この単語でくくって何かを話そうとするとかなり雑って気がせん?

 

例えば「スーパー」と「町の八百屋」と同じ気がするけど、"町の八百屋は接客が暖かい"  "地元の野菜を使って鮮度がよい"みたいな評価はどうだろう。

「そんなん八百屋のオヤジ次第やろ!」ってツッコんでしまわん?

 

工務店は地域密着の小規模が多い!みたいな話はまあ正しいだろうけど、家づくりの自由度が高いとかサービスの品質とかについて話し出すとそんなん、まちまちやろがーって気がする。

 

なので規模が小さいところは工務店のオヤジ次第になってくるので、いろんな面でブレ幅が大きくなるので、そのブレるリスクを減らしたければ大手を選んでいくほうが無難。

 

そら例えば仮に100個の工務店のうち90が家づくりの自由度高いなら、まあ「工務店は〜」みたいな括りはできるかもしらんけど、けどわしが選ぶ工務店が残り10のやる気ゼロ工務店でないかはやってみんとわからん。だから工務店全体に言える特徴ってのはあんまりハウスメーカー選びの助けにはならんと思ったんよね。

 

ただ大手でも普通にトラブることも多いとか!なんやねん家づくり。

 

 

とは言え大手ハウスメーカについてはある程度共通点がある気がするので、今日はそれをちょっと書いてみたい。なお"工務店"が、これから書く特徴の反対になっているかというとそうではなくて、たいがいは「調べないとわからない」になる。

 

調べる手段も限られるし、地元で口コミや知り合いなどを通じて実情をよく調べないとなんとも言えないだろうなぁ・・まして数千万の一発勝負。うちにはちょい厳しいか。と思ったのはあった。

 

家探し当初は「ハウスメーカーなんか無駄に高いだけ!気密断熱のしっかりできる工務店探す!!」という鼻息やったが、まあ結局いろいろ考えたところ、リスクの小さそうな方に流れたのが我が家でした。

 

 

  会社の倒産しにくさ: 建築中のはなし

まずは一般論としても小さい規模の会社のほうが資金面などで突然潰れる可能性が高い。2022年で1204件の倒産らしい。日本全体で3-5万は工務店があるらしいけど、3-4%くらいが1年で潰れている計算なのかな。

 

契約した会社が家の竣工を待たずに潰れた場合、支払ったお金も返ってくるかの保証はなく、未完成の家の前で立ち尽くすことになる。続きを作ってくれるような別の工務店が出てくるかどうかもわからないし絶望すごい。

 

 

  会社の倒産しにくさ: 住んだ後の話

さらに倒産しにくさは住んだ後にも影響してきて、まずは面倒見てくれる会社がいなくなる。

 

まず、新築物件は完成後10年間は雨漏りや床や屋根などに構造上の不備などがあれば建築した会社が修繕することを保証する義務がある。

ここでは会社が倒産したケースも考慮されていて、施工会社は倒産した場合に備えて保険に加入するか、供託金というお金を保証として預けておくかが必要。

 

ちゃんとやってればいいけどやってなくても施主側にはわからない部分なので、その辺は確認が大事そう。

 

あとこの保証は雨漏り構造に関するものだけなので適用範囲はかなり狭い。例えば内装や設備のトラブルなんかが起きた時に、誰も直しに来てくれんとか辛い。

 

これも別の会社に頼むことはできなくないだろうけど、金額や技術なんかを考え出すといい会社に出会うのは運頼みになりそう・・。最近はそもそもどこも人手不足だしどこもやってくれないなんてのも現実にありそう。

 

 

  家の品質、安定性

たぶんやけど大きいハウスメーカーはトラブって訴訟されたくない。(※誰でもされたくないです)そのためにまあ石橋を叩いて渡る、無駄なリスクは取らないというスタンスが少なからずあると思います。(社員はそれぞれ温度感違うよ)

 

これが結局大きい会社は"自由度のなさ"という話にもなるけど、それは実は「こうやっといたら大丈夫」の積み重ねに乗っかってるからという部分はあると思ってる。

 

逆に言えば、大手が敷いてくれているレールの範囲で設計している限り、ある程度の品質と保証がついてきているとも言える。

 

ただし!そんなはずなのに、敷かれたレールの上でもまあまあ事故る可能性があるのである。なんやねん家づくり。(2回目)

 

 

  研究開発の規模

大手になると、小規模の会社ではできないレベルの研究とか実験、調査ができる。東日本大震災なんかでも被害状況調査をして、やっぱり研究なりにはそのデータが反映されていくのだろうと思う。

 

耐震実験なんかは宣伝目的なところもあるんやろけど、でも実際やってみないとわからんよね。このあたりは(大手が十分かといえば怪しいとこだけど)建築した数がある程度まとまってないと検証するより、ほんとに地震が来るまで設計通りの性能かわからない部分はありそう。

 

  独自技術

いつも住友林業タグを使うのに、スミリンの話を全くしないので今日は少しビッグフレームを。ビッグフレーム工法はほかの会社が使うことができないもので、これのおかげで大きな窓や広い空間を実現できる。

「ここは柱欲しくなかったー」とか「壁が邪魔」みたいな声も結構見かけたけど、結局は必要な耐震性を確保するために壁やら柱やらが出てくる。

 

すみりんはビッグフレームという柱がとても強い構造になって、壁や柱を減らして大空間を実現できるようになる、みたい。実際間取りの検討ではあれしたい、これしたいというのが出てきたけど、基本的に自由度が高くてダメになったとこはほとんどなかった。確か階段の踊り場の関係で柱が必要な部分は一回あったけど。

 

積水ハウスだとダインコンクリートやベルバーンだし、どこもやっぱり独自技術で売っているものはそれなりに定評がある気がするので、気に入ったものがあればそれはハウスメーカー選びの一つの理由になるのかな。まあ同じようなことできる別の技術がある可能性はあるけど、それができる会社を探すのも大変だしねぇ。

 

 

 

  じゃあ大手にはデメリットないの?

あるよ。何するにも高い。建てるの高い。メンテもきっと高い。

 

・・

 

それ以外あるかな?まあ高い上にメンテナンス系も、ハウスメーカー独自の型式認定などがあると他の会社でリフォームができないのが基本みたい。競争がない環境って結局高い、品質大したことないみたいなところに落ち着きがちよね。

 

 

あとはやる気のない担当だと、可能な限り流れ作業に乗せられてで進められるんだろうなぁという気もするかな。これも工務店かハウスメーカーかは知らんけど、いわゆる「会社員」で給料のために仕事してますって人は大きい会社になると割合が増える気がする。

 

 

ほんまなんやねん家づくり!結局、作るのは人なのでいい人に会えることが大事なんやろなぁ、というのを今日のまとめにしてここで終わりにします。