うちがハウスメーカー選び当初の感想、「何で大手はこんなに気密から腰ひけてんの?」でした。
いや、ネット界隈では特にですけど、家選び始めると気密断熱が重要!って情報の嵐ですよね。
このブログも記念すべき最初の投稿は気密画テーマ。
実際すみりんの打ち合わせ中でも、隣のブースから「第1種換気は…」とか「樹脂サッシで…」みたいな単語が聞こえてニンマリしたり
それに対して大手ハウスメーカーと気密の話した時の、「任せてくれ!」と言わない感。笑
うちも最初の打ち合わせでは気密に関して質問するようにしてて、記憶によると確か各社の反応は…
- 積水ハウス → 気密だけじゃない、うちの建築技術を見てくれ(強気)
- 三井ホーム → どうだろう、あんまり気密の話は聞かないですね(すっとぼけ)
- 住友林業 → 冬は寒いですよ!床暖房おすすめです。(正直)
なんでやる気ないのか
次に来るのはじゃあなんで気密断熱やる気がないのか?という疑問。やればもっと客を集めれるんじゃないの?と。
今考えてみるとそれなりに理由がある気も。ただの与太話としてお聞きくださいませ。
全国で施工保証が難しい
大手のハウスメーカーでも、結局家を建てる大工さんは別会社です。(グループ会社使ってるとこもありますが)
さらに家づくりは大工さんだけじゃなくて基礎は基礎屋さんなど専業がわかれてたり、さらに建物以外でもガスやら電気やら分かれてたり。
とにかく色んな会社とやらねばなりません。しかも地域とタイミングでもお願いする会社が変わる。
そうなると同じことを同じようにやる、という事か難しくなっちゃうわけですね。ちなみに同じことを同じようにやるのは小さな組織では簡単ですが、大きくなるほど大変。
場合によって対応レベルが違うことを嫌がる
これは大きな会社の文化的なとこですが、「よそで出来て何でうちは出来へんねん」というクレームが怖い。現場に立つ営業さんとしては、説明しずらいですしね。
棒軽量鉄骨ハウスメーカーの施主ブログでも、気密処理がんばった事例がブログ経由で拡散された結果、他の施主からの問い合わせ対応に追われ、メーカーかブログ主に火消しに入ってるのをちらりと見かけました。
わりと好物なのでワクワクしながら拝見。(単にハウスメーカー側の都合なんで、施主ガンガンやるといいと思ってます)
そもそも大工さんの高齢化、数の不足がもう現実になってる業界なので、気密施工きっちりするどころか通常施工の要員確保も大変になってくところ。
気密施工をオプションにするのはわかりやすいですが、お金をもらってもc値としてどこまで行けるかは結局未知数なのでトラブルが怖い。と思ってそうな気がします。
気密に力入れても、ハウスメーカーのメリット薄い
とはいえ、何事でも本気でやろうとすれば、なんだかんだそれなりにやれる体力もあるのが大手、
なのにその気概がない、ということは!
やってもメリットないって判断では?と、考えるに至る。
ハウスメーカーが保証してるのは家の基礎や構造に欠陥がないこと、雨漏りしないこと。
ということは基礎、構造周りに投資して強化するのは長い目で見てハウスメーカーにもメリットがある。
一方断熱気密周りは…出来た家の気密がどうであれ、施主の「寒い!」は程度問題になり対応責任もないので、ハウスメーカーとしては別にメリットにならない。という説。
まだまだマイノリティ?
そもそもどんくらいの人が気密断熱を意識してんのやろ?まさかごく一部界隈だけなのでは…と思い、
これ絶対SUUMOが調べてるな、と思ったら
やっぱりありました。
住宅購入 建築検討者調査 2022。
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20230417_housing_01.pdf
この調査によると、断熱性は8位、回答者の28パーセントが重視。でも価格とか土地の利便性とかの鉄板が上位になってて、耐震性の次くらいなのでやっぱり注目度高めかな。
トレンドとしては続くんだろなぁ。ハウスメーカーもがんばらないかなぁ。
一条とか気密につよいとこにはどうせ負ける勝負だからそこでは張り合わないか。でも大手ハウスメーカー間でも気密を比較する人もいると思うけどなぁ。
ということで、来年からの木工事控えてやっぱり気密が気になる施主よりお送りしました!