就労移行支援所での様々なプログラムを通じて、朝「今日は行きたくないな」と思う時の状態について気付いた事、試していこうと思っている事について書きます。

 

朝、今日は行きたくないな(会社とか今だと就労移行支援所へ)と思う時の典型的なパターンはこんな感じです。

  1. 眠りが浅いので朝早くから目覚めている。
  2. このまま起きると睡眠不足になってしまうので、時間までベッドで横になっている。
  3. 横になっている間に身体のどこかが不調になっていないかスキャンする。
  4. やや頭が痛い事に気が付く。
  5. 大事をとって今日は休もうとなる。

就労移行支援所でその時に一緒のグループになった人たちの多くも、元気に通勤できていた頃は朝起きてから15分位で家を出ていたそうです。私もそうです。中にはワイシャツを着て寝てたなんて強者もいました(笑)。そこで思ったのです。朝時間が有ると余計な事を考えてしまう、逆に言うと朝余計な事を考える余裕がないくらいギリギリの時刻に起きれば、とにかく会社に行く事が(訳も分からないまま)最優先になるのではないかと。昔の?漫画とかで良く有るトースト咥えて家を飛び出すイメージです。この「とにかく」と「訳も分からないまま」と言うのは意外と重要かなと思いました。雨が降っていれば行きたくなくなるし、電車遅延と聞けば行きたくなくなる。行きたくなくなる要素は沢山有ります。なので余計な事は考えずとにかく家を出ちゃうようにすればいいのではないかと。

 

そして今後試していこうと思っている事は、この「とにかく家を出ちゃおう」という事です。残念ながら就労移行支援所は10時始まりなので、早起きの私は8時過ぎまで寝ている事はできません。いつも遅くとも7時台には起きてしまいます。そうすると当然色々な情報が入ってきますし、少しでも気分が乗らないとどこか痛いところは無いかなと身体のスキャンを開始してしまいます。ペットの調子が悪そうだから休もうかなとか始まります。そんな「とにかく」戦法も「訳も分からないまま」戦法も使えない時は、「駅まで行って帰ってきてもいいから」戦法で行こうと思っています。とにかく家を出よう!この家を出るという行為、これこそが認知行動療法や森田療法でうたっている「身体を動かす事によって心が軽快する」の実践なのです。

 

前回の記事でも書きましたが、「外出=何かの目的を達成する行動ではない」のです。コンビニへ行くのも外出、ベランダから顔を出す事すら外出なのです。「出てみること」これが外出なのです。そして何より出社して「やっぱ具合が悪いんで帰らせて下さい」の方がかっこいいのです。そこまで無理して来たのかと思ってくれるのです。偉いな俺って思えるんです。まだ始めたばかりなので分かりませんが、これがきっと自己肯定感の育成に繋がっていくのではないかと思います。

 

さあ、みなさん。起きてから何分で家を出られるか、最短記録に挑戦してみるのもいいと思います。そして不幸にも朝気分が盛り上がらなかったら、駅近くのカフェに行ってしまっても構いません。具合が悪いので帰らせて頂きます、と言って早退して構いません。家を出てみましょう!身体が動けば心にも何か影響が有るはずです。