<ポイント>
1 関脇の増枠
10勝では定数を破れない
小結髙安が10勝の活躍。6勝ながら残留させた審判部に恩返しを果たした。さらに関脇昇進のお返しが戻ってくるかというと、難しいとみる。過去10勝しながら空きがないため据え置きとなった例は数知れず。今場所3関脇だったからハードルが下がるというわけでもない。
→やはり高安は小結のまま。関脇3枠目は開放されなかった。
2 小結の増枠
4枚目11勝では定数を破れない
横綱・大関がわずか3人だが、三役の定数厳守は続いている。4枚目11勝の玉鷲は惜しいが、3小結にしてまでの昇進は難しいことは、過去の例を見れば明らか。
→やはり玉鷲は前頭筆頭止まり。40代三役、見たかったが。
3 幕内残留・昇進
幕尻負け越し残留の増加に当惑
陥落候補6人はいずれも落ちる星。昇進候補は4人が上がって然るべき星だが、5、6番手を争う欧勝海、日翔志は通常厳しい星。幕内最下位の西17枚目ながら、来場所は下に半枚増える見込みということもあり、最近の傾向を踏まえると、獅司は残留の目が濃いかもしれない。
さらに東17枚目で6勝の琴栄峰の残留もなくはない。1年前の名古屋で、幕内最下位で6勝だった錦富士が残留した例もある。この場所は3人の途中休場者が陥落したが、4番手の昇進候補が西6枚目9勝の玉正鳳や10枚目11勝の獅司。それでも前例がないわけでもなく、ラッキー昇進かと思われたが、結果は何と錦富士の残留。6勝で1枚も落ちなかった。
その時と比べれば、3枚目8勝欧勝海、東6枚目10勝日翔志は無理な昇進とまでは言えない成績だから、奇跡の残留再びとはならないと見る。
ではどちらが5人目として昇進するか。平成28年名古屋で東3枚目8勝の青狼が十両止まり、東6枚目10勝の旭秀鵬が昇進という全く同じ例があった。9年前ではあるが、一応先例が維持されるとみて日翔志と予想する。
→日翔志が昇進。17枚目6勝琴栄峰は残れず、欧勝海は西筆頭、この2人よりも西6枚目10勝大青山が上になって東筆頭。
4 平幕優勝
ブレ大きいが、最低限勝越数は上昇?
琴勝峰が15枚目で13勝。三役とはいかなくても筆頭近くまで、と言いたいところだが、平幕上位は渋滞している。令和に入って下位で13勝した例を紐解くと、平成28年の遠藤が11枚、照ノ富士(幕尻優勝)は16枚、尊富士(幕尻優勝)は11枚と大きくブレがある。優勝ボーナスがあるわけでもなさそうだ。最低でも勝越数の11くらいは上がっているので、今回も11枚アップの東4枚目とした。5枚上で11勝の熱海富士と入れ替えて3枚目としても良いが、通例に沿って5枚差は2勝差ではひっくり返らないとみる。
→琴勝峰は東5枚目。平戸海、若元春より上でも良いと思ったが、無理に上げなかった。13勝で優勝して10枚アップだけとは夢がない。