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三代目WEB桟敷

力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

 

予想番付

豊昇龍

横綱

大の里

琴櫻

大関

安青錦

髙安

関脇

霧島

王鵬

小結

若元春

一山本

前1

義富士

宇良

 2

若隆景

伯桜鵬

 3

隆の勝

熱海富

 4

玉鷲

大栄翔

 5

美ノ海

藤ノ川

 6

阿武剋

豪ノ山

 7

平戸海

狼雅

 8

金峰山

欧勝馬

 9

時疾風

正代

10

琴勝峰

翠富士

11

翔猿

阿炎

12

千翔馬

錦富士

13

友風

御嶽海

14

竜電

獅司

15

朝紅龍

朝白龍

16

朝乃山

欧勝海

17

羽出山

 

 

昇降分析

幕内

昇進 3〜7

◎ 朝乃山、朝白龍

△ 羽出山、琴栄峰

× 藤青雲、

    大青山、輝

 

陥落 3

◎ 明生、湘南乃海、佐田の海

 

 

 

トピックス

安青錦大関昇進

横綱大関ようやく解消

王鵬は三役3場所目で初の小結

幕内最下位は西17枚目

 

 

ポイント

1 関脇の東西

小結8勝VS2枚目11勝

 東西ともに空くが、東2枚目11勝の霧島と、西小結8勝髙安が昇進濃厚。東西がどうなるかは微妙なところ。あまり類似例がなかったが、平成9年1月に東小結8勝の武双山が、西筆頭11勝の貴闘力を抑えて東関脇となっている。平成10年には東2枚目11勝の琴錦が小結止まりで、東小結8勝の千代大海が関脇昇進。番付がものを言っている。だが昭和に遡ると、筆頭の11勝が関脇に上がって小結8勝は据置きという2例があったから、20年以上前の例は当てにならないかもしれない。

 感覚的には霧島が上な気もするが、今年2度小結負け越しながら落ちなかった髙安が、今回も番付重視の恩恵を受けて東と予想する。陥落から6年経って序列5番手の番付とは信じられないタフネスぶり。それとも上位のレベルが下がっているのか。

 

 

 

2 三役最終枠

2枚目8勝vs5枚目9勝vs8枚目11勝

 小結の1枠は関脇7勝の王鵬が確実。

 もう1人の小結に昇進有力と言える成績の力士がいない。先場所も同様で、2枚目8勝伯桜鵬と4枚目9勝若元春を比較して前例では2枚目8勝有利と予想したところ、なんと小結で負け越した髙安が据え置き残留した。だが、さすがに5勝の隆の勝は陥落だろう。

 昇進候補は、西2枚目8勝の若元春、東5枚目義ノ富士がいるが、先場所調査した前例によると、2枚目8勝が有利。

 さらに東8枚目11勝の一山本もいる。8枚目以下から10勝、11勝での三役昇進はレアだが、三役常連力士が次々大関に昇進して関脇小結が流動的だった平成20年代半ばには毎年発生した。

だが当時は本当に候補がいなくて、5枚目の8勝力士も同時に昇進している。その中で5枚目9勝を抑えて昇進している例があったが、3枚目以内の勝越しを抑えてという例はなかった。

 記憶に新しいのは7年夏、安青錦が9枚目で11勝して、5枚目以内に勝越し力士がいない状況も手伝って三役残り1枠に滑り込むかと思われたが、小結6勝の髙安がまさかの残留。中位からのラッキー昇進は簡単には許さないというメッセージを感じた。その時の安青錦は優勝争いに絡んで大関戦も戦っており、平幕戦ばかりだった今場所の一山本を敢えて抜擢する理由もないだろう。

 先場所も昇進候補だった若元春は1横綱1大関を破っており、番付優先となるのが順当と考える。

 

 

3 幕内昇進争い

どう転んでも空きは3つ 昇進相当は6人

 陥落相当は幕尻近くで大敗の3人。4人目は16枚目の欧勝海だが、千秋楽筆頭で8勝の藤青雲を破って7勝目。これぞ入替戦という一番を制して残留相当の星を得たのに、理不尽な陥落はさせられない。

 なのでどう転んでも3人しか昇進できないが、わんさか昇進候補がいる。朝乃山、朝白龍の当確はまず動かないので、のこり1枠。

 3、4枚目で9勝の大青山、輝は今場所はないだろう。

 

 西筆頭8勝藤青雲、東2で9勝琴栄峰、東5で11勝の羽出山。この3人の争いとなる。藤星雲は入替戦敗退という事実を考慮しなくてもやや苦しい。通常筆頭の勝越しはかなり強いが、空きが少ないと絶対ではなく、特に西は危うい。近いところでは平成30年に旭大星より西2枚目9勝碧山が優先された。令和4年には英乃海が東西6枚目の11勝に上回られて据置きを食っている。今場所の琴栄峰、羽出山より下位の同成績者の場合でも上がれていない。

となると琴栄峰と羽出山の争い。勝越数と同じ枚数だけ上がるという単純計算では羽出山だが、昇進がかかると番付優先バイアスがかかる。

 

 平成16年11月には西2で9勝の五城楼が東5で11勝の春ノ山に上回られて昇進ならず。それ以外は類似例が見当たらない。今回琴栄峰は東だがやはり逆転するのかは分からないが、両方ともに昇進したケースでは、大方5枚目11勝の方が上の番付となっている。

 

 琴栄峰は千秋楽17枚目の朝紅龍に幕内残留の星を与えており、勝っていれば2人とも仲良く昇進できたはず。その辺も鑑みると、羽出山が有利となる材料が多い。先場所も入幕のチャンスだったのに2枚目据置きだったじゃないか、と佐渡ケ嶽元審判長からクレームが入りそうだが、過去の経緯までは考慮するとは聞いたことがない。大変気の毒ではあるが。

 

4 十両昇進・陥落

 令和8年からは十両昇進も予想したい。

 13枚目5勝の日向丸、最下位14枚目紫雷も5勝で途中休場で、陥落確実。3枚目未勝利で休場の三田も気の毒だが落ちる成績。10枚目白鷹山も4勝では厳しいが、幕下からの昇進候補が枯渇している。

筆頭旭海雄、15枚目で全勝優勝の一意は確実。3枚目5勝の出羽ノ龍も当確。

 

 次候補が西5枚目4勝聖白鵬だが、5枚目4勝の昇進は令和元年の豊昇龍、明瀬山以来途絶えており、当時は陥落が明らかな成績だったため。その後やたらと十両下位が陥落しにくくなったので、白鷹山が4枚降下で済む可能性が高そう。審判部長の名前を見て言っているわけではないが。

 

 西9枚目6勝の栃武蔵もいるが、6枚目以下からの全勝以外での昇進はさらに例外的。9枚目6勝の例を引くと、特殊な事情で引き上げられた例を除けば、平成3年秋の前進山が東5枚目古賀を抑えて昇進している。ただこの頃は5枚目以内優先という申し合わせができる以前で、上記の5枚目4勝豊昇龍は、6枚目5勝美ノ海の幕下止まりを尻目に昇進している。したがって、聖白鵬を差し置いての昇進は厳しそうだ(いずれも幕下止まりなら、番付逆転はありうる)。

 

 余談ながら、9枚目6勝で昇進した例には白鵬が名を連ねている。16年1月からの関取定員4名増の恩恵を受けた形。双葉山が春秋園事件による力士大量離脱で繰上入幕したのも有名な話だが、横綱になる人はそういう星の下に生まれているようだ。ちなみに前進山の例で、上がれなかった古賀というのはのちの大関魁皇。上述の豊昇龍の頃なら優先されていたはずだ。

 

 

雑  感

 失速したとはいえ2場所続けて両横綱が優勝争いをリードし、番付崩壊は言われた時代はようやく収束しそうだ。そこに現れた新星が、幕内わずか5場所、大の里が打ち立てたばかりの最速大関昇進記録に並んだ。大鵬の如き21歳の若い大関が久々に誕生する。

 対して関脇・小結は、さほど面子は変わらない。数場所ごとに大勝ちできる霧島が最有力、ポテンシャルは王鵬だが上昇気流に乗り切れない。4年ほど前から豊昇龍らと大関レースを展開していた面々。次世代の伯桜鵬や義ノ富士が三役に迫る中、上を狙うなら今だ。