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三代目WEB桟敷

力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

勢力評価 D (前年E) 

 

一門の歴史

 

 明治期に権勢を誇った高砂の直系を中心とした一門。横綱、大関となった歴代朝潮太郎を中心に、男女ノ川、前田山、東富士、ハワイ勢にモンゴル出身朝青龍などの超個性派を生み続けた。若松、振分、大山、中村、東関など度々分家独立はあるが、いずれも一、二代で終わって拡大せず、本家が柱となっている。

 昭和42年、出羽一門を破門されて独立した元横綱千代の山の九重を受け入れ。九重部屋からは3横綱1大関が育った。一時北の富士が井筒として分家したが、千代の山の急逝で統合して継承。千代の富士は一代年寄を辞退してこれを継ぎ、その死後は弟子の元大関千代大海が継承。北勝海は八角として独立した。

 土俵上での存在感、優勝回数では、出羽や二所を上回る時代が長かった一方、分家が長続きしないため広がりに欠け、年寄数が伸びない。そのため理事選では劣勢で、実績では理事長候補と言われた北の富士、千代の富士ですら理事から漏れる屈辱を味わっていたが、平成28年には八角が一門初の理事長となり、長期政権を築いている。

 朝青龍、千代大海が引退した平成22年以降は一門から横綱・大関、優勝力士も途絶えた。29年には高砂部屋に138年続いた関取が不在となったが、1場所で朝乃山が十両に昇進。さらに令和最初の優勝者、そして大関となった。救世主となった朝乃山だが、不祥事で転落。以降横綱大関どころか役力士も滅多に出せず、令和での優勝もそれっきりと、歴史的な低迷が続いている。

 

 

 

直近の動き

 

 師匠停年の近い錦戸は、唯一の関取水戸龍が引退、協会外となる。弟子は序二段の3人のみ。今後の部屋の動向が注目される。

 九重も千代翔馬が何とか幕内に復帰したが、もう大ベテラン。次の関取がなかなか出てこない。八角も北勝富士が引退して一時関取も不在となり、北の若が故障から復活し再十両を果たしたが、師匠の停年が近づいていることもあり、一時角界最大級を誇った弟子数が10名を切っている。

 

 低迷を脱せないが、本家から久しぶりに景気の良い話が出たのが秋場所。大怪我を負って再び三段目に落ちていた元大関朝乃山が再十両。これと同時に2人の新十両が誕生した。うち朝白龍は朝乃山と揃って2場所で十両を突破した。再入幕から定着し三賞候補にもなった朝紅龍の弟朝翠龍も順調に十両を駆け上がっており、楽しみな陣容が揃った。本家から一門の復活を牽引したい。