令和6年9月場所 予想番付 | 三代目WEB桟敷

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力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

照富士

横綱

 

琴櫻

大関

豊昇龍

大の里

関脇

阿炎

霧島

関脇

貴景勝

平戸海

小結

大栄翔

隆の勝

前1

翔猿

熱海富

王鵬

御嶽海

若元春

正代

琴勝峰

若隆景

美ノ海 

湘南海

豪ノ山

明生

宇良

遠藤  

翠富士

一山本

 欧勝馬

玉鷲

10

狼雅

11

佐田海

武将山

12

金峰山

阿武剋

13

白熊

錦木

14

 北勝富

北の若

15

竜電

髙安

16

宝富士

阿武咲

17

 

幕内

昇進 2〜5

◎ 阿武剋

○ 白熊

△ 北の若

✕  獅司、玉正鳳

 

陥落 3〜7

◎ 錦富士、千代翔馬、朝乃山

△ 阿武咲、宝富士、髙安

✕  竜電

 

 

<トピック>

貴景勝大関復帰なるか

異例!元大関2人の4関脇

大の里、12勝なら三役3場所33勝に

(阿炎も全勝なら到達…)

 

<ポイント>

1 関脇・小結の東西

①関脇の東西

 3関脇とも勝ち越し、貴景勝を加えて4関脇となる。

 まず慣例で陥落してきた貴景勝は最下位となる西の2人目。霧島も東の2人目から動かす理由がない。

 問題は東西正関脇の入替えがあるか。東の阿炎は8勝、西の大の里は9勝。星の差1つでは逆転しないはず、だったが、1月場所で9勝の大栄翔と11勝の琴ノ若で関脇内での序列逆転があったばかり。星1つでも好成績を最上位とする方針になったのか。佐渡ヶ嶽さんの御威光によるものだったのか。

 入替えがあるのか、五分五分と見る。

 

②小結の東西

 東8勝の大栄翔、西10勝の平戸海。東西逆転はあるのか。以下のとおり、しばらく小結内で入れ替わった例がないが、入れ替わらなかった例もないので、今回は貴重な例となる。

小結の東西より抜粋

   勝ち越して序列が下がった直近の例は、平成11年春場所。東小結で8勝の出島が、西小結で9勝の栃東と入替え。(中略)それ以前はその運用は普通で、昭和47年初場所の高見山などは、平幕上位から11勝して上がって来た2人に押しのけられて、東小結から張出小結になっている。しかし、そもそも複数の小結が揃って勝ち越しながら据え置きを食らうこと自体が珍しい。平成11年春以降に、小結内で序列が低い方が大きく勝ち越した例は数あるが、いずれも関脇に昇進しているのでシチュエーションに当てはまらない。

 複数の小結が勝ち越してどちらも昇進せず、その星の差は2というのは考えられる最大差である(というのも、平戸海があと1番勝って11勝なら慣例で関脇昇進しており、史上2度目の5関脇となるところだった。惜しいことをした?10勝ならいくらでも据置例があるので昇進はないだろう)。関脇は2差でひっくり返ったばかりだが、小結は果たして?一方だけ入れ替わるとかはあるのだろうか?

 

 星の差1は逆転なし、星の差2は逆転あり、というよりは、1つでも好成績の順に並ぶ方が真っ当。6年からは流れが変わったものと考え、関脇・小結共に成績順と予想する。

 だいたい、理屈で予想したときは外れるのだが…

 

 

2 三役昇進

12勝で平幕止まりは

 3関脇2小結が揃って勝ち越し、大関貴景勝が陥落してくるので4関脇2小結となり、空きは0。問題は東6枚目で12勝、決定戦進出の活躍を見せた隆の勝を増枠してまで上げるかどうか。

 過去、昭和41年1月大豪、平成30年5月魁聖が6枚目の12勝で筆頭止まり。あとの8例は三役昇進、関脇まで上がった例も多い。

  ちなみに平成20年には西5枚目の黒海が、12勝で三役昇進できなかった最高位(戦後)。

 気の毒だが、東筆頭に留められるのが順当だろう。

 

 

 

3   幕内昇進

髙安、阿武咲は残れるか

①0勝力士

 近年、未勝利に終わった力士の処遇が厳しい。平成2年に西2枚目で全休した栃司が翌場所陥落した力士の最高位だが、幕内定員が増えたこともあり、平幕上位からは落ちにくくなっていた。ところが平成28年の大砂嵐を皮切りに、友風、琴勇輝と3枚目の力士が陥落する例が続いた。5枚目になると7例連続で陥落している。

 その例からいくと、今場所東5枚目で0勝4敗11休の阿武咲は絶望的。東3枚目で0勝2敗13休の髙安もピンチ、元大関だけに進退が騒がれるか。

 と、思いきや全くそんな話は出ない。終盤になって星勘定が定まってくると、どうも十両からの昇進候補がいない。5人は落ちる勘定だったが、昇進候補がどうやっても3人まで。こうなると、休場による2人を無理に落とさなくても良いのではないかという流れになる。3枚目では直近も千代の国が残留しているが、5枚目となると番付削減前の昭和41年まで残った例がない。

 

②入替えは

 休場者だけでなく、下3枚半で5勝の宝富士、下8枚半で3勝の竜電も落とされても仕方ない星だが、最近この辺りの負け越し力士には甘めなので辛うじて残るだろう。

 10枚目で11勝の獅司、6枚目で9勝の玉正鳳を無理に上げようとはならなさそうだ。

 

                                       以上