昭和56年初場所6日目 アーカイブ場所 | 三代目WEB桟敷

三代目WEB桟敷

力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

 大関貴ノ花最後の一番。に抵抗らしい抵抗もできずに簡単に押し出され、同じような負け方で3連敗。蔵玉錦もこの場所調子はいいが、この調子では休場は必至。しかし、もはやこれまでと引退を決断した。1年前に7勝8敗で負け越しを喫したが、以降二桁には乗らないが勝ち越しを続けていて、角番でも角番を繰り返していたわけではない。それでも自身で限界を察して、潔い引き際だった。昨今の大関にも少しは見習ってもらいたい。その後、翌場所の増位山、朝潮、北天佑、栃東が角番以外で引退しているが、ごく少数だ。

 

 全体に立ち合い変化が目立つ。両手をつかない時代なので、一度当たってすぐ動くのも多い。それもあって好調力士の敗戦が目立った。あっけない相撲は今も昔も一緒。

 

 出羽の花、鉄の爪が威力を発揮、両前みつ取って強烈に引きつけて力勝ち。

 富士櫻は天ノ山の左四つの寄りにタジタジだたが、土俵際これしかないという突き落とし気味の小手投げを打ち返して逆転。

 巨砲、舛田山の突っ張りに耐えつつ、うまく差して寄り切り。

 

 千代の富士は魁輝に左を固められたが構わず右上手前ミツ取ってよく攻め、出投げ気味の投げで切って捨てた。6連勝。

 増位山は、隆の里と互いにフラッと立つ。そして徹底して組ませない策に出た。我慢し切れずまともに叩いたところを付け入った。出足に頼らない相撲同士とはいえ、両者足を止めて差し手争いをしているあたりは、現代ではあまり見られない光景だ。

 

 若乃花は黒姫山に猛然と突っ張らせておいて、捕まえて慎重に寄り切った。横綱相撲で1敗を守った。

 輪島は朝潮の辺りを受け止めたかと思われたが、さっと引かれるとバッタリ。足腰が弱っているのか。早くも3敗、五分の星。

 北の湖は張り差しで左四つに組みとめた。こうなるといかに琴風でも何も出来ず、あっという間に寄り切り。全勝をキープ。