2020年大相撲を占う | 三代目WEB桟敷

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 遠藤の連続金星で幕を開けた2020年。

 三役、平幕上位の実力者がいつ横綱大関を食ってもおかしくない、下剋上の時代を感じさせた。

 北勝富士も連日大関食いの殊勲。上位を食った後に急に連敗することがあるが、あとの横綱戦も楽しみである。

 貴景勝はいなし一発に泳いでしまい、やはり押し相撲の不安定さを露呈。安定して強いのは疑いないが、流れの中で落とし穴に嵌り、1場所に2、3敗はしてしまうのは折り込んだ方が良さそうだ。

 連勝スタートの朝乃山、難敵にもどっしりとした相撲で勝ち、安定感を感じさせた。稽古場では元稀勢の里に歯が立たなかったようで、白鵬など十分に組ませてくれない相手には崩されるかもしれないが、二桁は堅いのではないか。

 一方で、角番豪栄道、10勝で大関復帰の高安は苦しいスタート。両方コケると、朝乃山がよほど勝ちこまない限り、大関の方屋が不在になる。その場合は平成以降初の「横綱大関」が復活する。

 

 このあたりから今年を占うと、いよいよ世代交代となる可能性はある。まず大関が減ると、横綱も前半から気の抜けない相手が増える。初日高安など、骨がありすぎる。いくら地力が高くても、黒星先行となれば休場を余儀なくされ、繰り返せば進退問題が浮上する。

 その間に貴景勝、朝乃山や御嶽海など優勝経験者が星を伸ばして賜杯を手にする場所もあるだろう。

平幕下位で快進撃を続ける力士が出ても、潰しにかかる力士がおらずに逃げ切られることもあるかもしれない。

 それでも、百戦錬磨の両横綱はのらりくらり危機を脱し続けるかもしれない。絶体絶命からでも白星を拾うだけのしぶとさがあるし、老獪な立ち合いで持ち味を消すくらいはお手のものだ。

 一歩間違えば一気に世代交代がやってくる、そんな緊張感が高まっているのは確か。序盤戦から目の離せない一番が増えて、面白くなりそうだ。