三代目WEB桟敷

三代目WEB桟敷

力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

 

  トピックス

安青錦転落、若隆景復帰で4関脇に

役力士1増で、幕内最下位は西16枚目に

義ノ富士が新三役

髙安8場所ぶりに平幕転落

霧島、若隆景 好成績なら昇進も

 

 

  予想番付

東      西

豊昇龍

横綱

大の里

霧島

大関

琴櫻

熱海富

関脇

琴勝峰

若隆景

関脇

安青錦

義富士

小結

王鵬

藤ノ川

前1

隆の勝

美ノ海

豪ノ山

伯富士

平戸海

一山本

大栄翔

宇良

欧勝馬

正代

藤青雲

琴栄峰

髙安

若元春

狼雅

千翔馬

藤凌駕

翔猿

10

朝乃山

御嶽海

11

若ノ勝

朝白龍

12

金峰山

阿炎

13

錦富士

獅司

14

尊富士

朝紅龍

15

阿武剋

大青山

16

一意

 

 

  昇降目安表

幕内

昇進 3〜5

◎ 尊富士、阿武剋、大青山

◯ 一意

△ 朝翠龍

×  旭海雄

 

陥落 3〜4

◎ 玉鷲、欧勝海、竜電

◯ 時疾風

△ 

× 朝紅龍

 

十両

昇進 1~5

◎嵐富士

×大皇翔、丹治、豪刃雄、時不動

 

陥落 1〜5

◎大花竜

○白鷹山、栃大海、錦木

△嘉陽

 

 

  ポイント

1 4関脇の並び

大関への距離と番付順が逆?

 両新関脇が見事9勝をマーク。空き枠はないが、大関から降下する安青錦分と、小結で12勝の若隆景分が増枠する。いずれも前例からして間違いなく増枠してでも関脇となるケース。

 では、その並びはどうなるのか。

 安青錦は先例通り最下位となるので、西の2人目。

 問題は優勝力士である若隆景だが、東が空いているならともかく、埋まっている時は昇進者が既存の関脇を西へ押し除けることは数十年発生していないから、東の2人目となる。

 よって、熱海富士、琴勝峰、若隆景、安青錦の順となるが、大関との距離感で言うと、まず10勝すれば復帰の安青錦、続いて今場所並みの成績なら或いは来場所後の昇進もありうる若隆景。逆転現象が起きそうだ。

 

 

2 幕内昇進争い

5人目はあるか?!

 ひとまず3人の昇進、陥落は間違いない。4人目も下4枚で4勝の時疾風も厳しい成績で、昇進相当の候補がいるのに残ることはない。4番手は西4枚目で10勝の朝翠龍よりも、東6枚目で12勝して優勝の一意だろう。朝翠隆も上がるべき星を残しているが、陥落候補5人目は7枚目で3勝の朝紅龍。全体に降下に甘めとなりそうな来場所番付の中で、10枚降下で陥落させるのは忍びない。この場合は昇進側が泣かざるを得ないか。   

 

3 小結で2勝止まり

久々平幕の髙安は7、8枚目くらい?

 大きく負け越すほど降下幅にはブレが生じる上に、三役からの場合は多少上振れすることもあるから、前例を紐解いておく。令和では髙安が2年前に記録し、8枚目に転落している。平成でも8,9枚目が相場で、他に5,6,7,11枚目が1例ずつ。

 場所は役力士が増えることもあり、上位から下位まで上振れさせないと枯渇する。5枚目5勝の若元春が2枚しか落ちなさそうだったので、その上に置いて西7枚目と予想した。

 

 

4 十両昇進争い

昇進候補枯渇 あえて上げるかあえて残すか

 昇進すべき成績は2枚目5勝の嵐富士くらいで、あとは軒並み通常なら上がれない成績。一番好成績の丹治は6勝しているが、東6枚目。十両昇進争いにおける6枚目以下は例外的な扱いだ。西4で4勝の豪刃雄、東5で4勝の時不動、西5で5勝の時不動は普通なら丹治に劣る成績で、やはり通常は上がれない。

 一方陥落候補は通常なら落ちる成績が4人いるが、13枚目で大敗した大花竜以外は、残せなくもない星。5勝の錦木を2枚、6勝の白鷹山を1枚降下、栃大海をステイさせる方が最近の傾向からすると可能性が高い。昇進争いは「あえて上げるよりはあえて残す」が令和では基本となっている。

 ちなみに筆者は入替戦の勝敗は考慮されないというのが持論。

 

 

雑 感

 2横綱2大関4関脇2小結。役力士5人が休場して千秋楽の協会挨拶が寂しいものとなったが、図らずも10名体制の三役陣となる。両横綱はパリ巡業での行事対応もあり、どれだけ心身の回復に時間を充てられるだろうか。場合によっては調整が間に合わないかもしれない。琴櫻はカド番、安青錦は10勝での大関復帰を目指す場所となり、無理にでも間に合わせるしかない。優勝決定戦を戦い、昇進のきっかけを掴んだ霧島、若隆景にしても、上位での歴戦を経た30代の身体は相当軋んでいるだろう。誰が崩れてもおかしくない中、9勝をマークした両新関脇、来場所小結昇進となる義ノ富士、王鵬といった上がり馬が賜杯をかっさらう展開も十分考えられる。

 役力士が増えた分、平幕力士は成績のわりに大きく上がり、またはあまり落ちなさそうだ。上がる力士がおらず両筆頭は据え置きとなりそう。復調を見せた豪ノ山、伯乃富士、宇良も上位復帰。

 また、霧島が綱取りという見解にはちょっと賛同し難い。成績の安定感は一定評価できるものの、対戦すべき横綱大関が全て休んだ中での12勝同点を、優勝に準ずる成績と考えて良いものか。トータルでは復帰早々唯一の上位力士として良く奮闘したが、完敗の決定戦を含めた後半戦の不安定ぶりは横綱に相応しいとは言い難いものがあった。

ましてや前回5場所で落ちて、2年ぶりに復帰したばかりという大関実績だ。

北の湖理事長であれば、決定戦勝っていても来場所全勝するくらいでないと、とか突き放したことを言っていただろう。審判部長の見解も、来場所は高い成績での優勝と条件がついたもの。興行には関心を集めるネタは多い方が良い。よっぽど頑張ったなら考えなくもないくらいの、審判部長なりのリップサービスと捉えておこう。