三代目WEB桟敷

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力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

勢力評価 C (前年C+) 

 

一門の歴史

 角界の保守本流と言われる出羽海一門。戦後の協会運営においても、元横綱常ノ花の出羽海から北の湖まで5人の理事長を出している最大勢力だ。長年分家独立を認めていなかったが、昭和の終わりから方針転換。例外的に古くから独立していた春日野、三保ヶ関からの分家も相次ぎ、部屋の数はついに二桁を超えた。

 戦前は幕内の片屋を独占するほどの大勢力を誇り、戦後も千代の山、佐田の山と横綱が出て、栃錦、栃ノ海らを出した春日野との両輪で角界一の大勢力を維持した。その後は大鵬や花籠勢を擁した二所一門に席巻され、三保ヶ関から出た北の湖を擁して巻き返したが、その後の九重勢、二子山勢が独占する時代には、長らく賜杯から遠ざかった。

 平成10年代に入り、武蔵川が同時に1横綱3大関を擁し、玉ノ井、尾上、境川と新興勢力から大関が輩出する一方、出羽海部屋は100年ぶりに幕内力士、関取までも途絶えるなど、本家筋は苦境を迎えた。

 

 平成も30年になってようやく春日野の栃ノ心が、出羽海の御嶽海が、それぞれ数十年ぶりに賜杯奪還しのちに大関にもなった。さらに双葉山時代には鎬を削った立浪部屋が一門に加入。第三の名門から横綱豊昇龍が誕生し、一門としても20年ぶりに綱打ちが行われた。

 

 

直近の動き

 立浪部屋から横綱豊昇龍が誕生したが、孤軍奮闘状態で、後に続く勢力が課題。

 平戸海も三役定着とはいかず、豪ノ山も三役目前で停滞、失速。平幕優勝へあと一歩まで迫った金峰山、狼雅、獅司ら外国勢も中位の壁を破れておらず、佐田の海、明生は十両陥落。

 宇良や美ノ海は幕内の土俵を沸かせているが、年齢的にも三役以上を期待はしづらい。

 

 十両では藤島のホープ2人が楽しみな存在。怪我で遠回りした藤青雲と新十両優勝の藤凌駕が新入幕秒読み。武蔵川時代から在籍した関取が引退してからなかなか弟子に恵まれなかったが、ようやく生え抜きが育って師匠も新理事に就任する。

 兄弟部屋の二子山からも生田目、三田が入幕を窺う勢いだったが、相次いで大怪我を負って転落。春日野も入幕を果たした栃大海が故障で十両を明け渡して関取不在に。立浪の木竜皇も序二段まで落ちた。皆まだ若く、復活を期待したい。武蔵川は未だ関取が出ない。

 

大相撲パラサイトー部屋データR7