2008年10月1日発行・・・2016年6月13日読みました
「おばあさん、もういちど、
若くなってみたいと思いませんか?」
おばあさんは驚いて、
ためらうことなく答えます
「いいえ」
その答えはやさしいけれど、
決然としていました
・ ともかくも、と彼女は思います
「やりたいこと全部ができないのなら、
できることだけでもやっていくことだわ」
・ でも今はしわに飾られたこの顔が好きです
・ おばあさんは一瞬、
眼が見えなくなり手がいうことをきいてくれないと、
口走りそうになります
・ おばあさんには、もう欲しいものがないのです
・ おばあさんは、薬を飲むのを忘れます
記憶が薄れるだけでなく、物忘れがひどいのです
・ ものごとがみんな、こんがらがります
・ どうにもならない、悲しい運命の秘密と
彼らは少しずつ 折り合いをつけていったのでしょう 家族が一緒に暮らせる幸せが、いちばんなのです
・ 「おばあさん、もういちど、
若くなってみたいと思いませんか?」
おばあさんは驚いて、ためらうことなく答えます
「いいえ」
その答えはやさしいけれど、決然としていました
・ 「もういちど、同じ道をたどってどうするの?
だってわたしに用意された道は、
今通ってきたこの道ひとつなのよ」
これは人間だれもが持つ平等なさだめです
けれど何処にどう生まれるかを、
人は選ぶことはできません
・ 人間が持つもう一つ平等なさだめは、
年老いていくことです
老いをどう生きるかという大事なテーマのなかで
人はその人となりを完成していくのだ思います
・ 老いの身の孤独をどう生きてゆけるのか・・・
愚痴っぽくて自分勝手な頑固者になるのか、
感謝の気持ちで他人にも自分にも優しくなれるのか、
そこが人間としての勝負どころです
・ この広い世界には、いろいろな人が生き、
日本にいては考えられない暮らし方をしているのよ
―岸 恵子―
≪箱入り嫁のつぶやき≫
私はこの絵本が大好きです。
人間だれもが、生まれて、生きて、死ぬ。
感謝の気持ちで他人にも自分にも優しくなれる、
そんな生き方を目指したいと思います。
やりたいこと全部ができないのなら、
できることだけでもやっていくことだわ
以前『綿』を育てていました。
ふっとまた育ててみたいなぁと思いました♡
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今日がよい日でありますように