私は自営業。
個人でピアノ教室を開いています。
ピアノ教室なので、もちろんピアノを教えるところ。
だけど、ピアノだけじゃないんですよね。
「今日、学校でこんなことがあった!」
「おじいちゃんとおばあちゃんのおうちに行ってきた!」
「イオンのマックで食べた!」
「転んで泣いちゃった」
「お友達がお友達を泣かせちゃった」
もう、本当にいろいろ(笑)。
レッスンの前後に、子どもたちはたくさんのお話をしてくれます。
付き添いのお母様やお父様とも、学校のこと、習い事のこと、ご家庭での出来事など、話題は尽きません。
時には、私の話を聞いていただくことも。
ありがたいことに、私の教室は小学校を卒業しても続けてくださる生徒さんが多く、中学、高校、そして大学生になっても通ってくださる方もいらっしゃいます。
例えば、3歳で入会して高校卒業まで続けてくださったら、約15年。
さらに、ご兄弟や姉妹も入会してくださると、親御さんとのお付き合いが20年を超えることもあります。
20年ですよ、20年!
家族ではない。
親戚でもない。
ご近所付き合いというわけでもない。
だけど、長い年月をかけて、子どもたちの成長を見守ることができる。
あんなに小さかった子が、いつの間にか私より背が高くなっていたり。
学校の話をしていた子が、今度は受験や進路、大学生活の話をしてくれたり。
ご家族のいろいろな節目にも、少しだけ関わらせていただいたり。
なんとも不思議な立ち位置です。
そして、なかなか奥の深い仕事だなぁと思います。
さて。
個人で教室を開いていると、時々言われることがあります。
「自営業っていいよね。自由で」
うーん。
自由って、どういう意味で?(笑)
確かに、会社勤めではないので、自分で仕事の方針やスケジュールを決めることはできます。
でも、それと「自分の都合でいつでも休める」というのは、まったく別のお話。
私の教室は、基本的に月3回、毎月同じ曜日、同じ時間にレッスンを行い、お月謝をいただいています。
生徒さんも保護者の皆様も、その時間を空けて通ってくださっています。
だから、私の都合でお休みをいただく場合には、できる限り振替レッスンをご提案しています。
もちろん、どうしてもお休みが必要なこともあります。
でも、ちょっと用事ができたからといって、
「この日はお休みにしまーす!」
なんて、簡単に言えるものではありません。
生徒さんとのお約束ですから。
ましてや、自営業だからといって、誰かの都合に合わせて、いつでも仕事を中断できるわけでもありません。
「この日に来て」
「今すぐお願い」
と言われても、レッスンがあれば動けません。
自分で仕事の予定を決められることと、他人の都合で自由に動けることは、別なんですよね。
会社に勤めていても、自営業でも、仕事は仕事。
そこには責任があります。
そして、その責任があるからこそ、長い年月をかけて築いてきた生徒さんやご家族との信頼関係があるのだと思います。
自由に仕事をしているのではなく、自分で責任を持って仕事をしている。
個人教室を続けてきて、そんなことを改めて思う今日この頃です。

