本年(2024年)10月1日から、医療上の必要性がないにもかかわらず、患者が「後発医薬品でなく先発品(長期収載品)を使いたい」と希望した場合には、両者の差額の4分の1を患者自身が負担する仕組み(選定療養)が導入されます。
↑特許切れ薬=先発品のことです。
簡単に言えば、先発品を希望するなら後発品との差額の一部は自己負担でお願いします、ということです。
患者が選択した場合に窓口での自己負担額が増えることになる先発品で、対象は1095品目に上る。降圧薬、糖尿病薬、抗認知症薬、抗精神病薬、抗アレルギー薬など幅広い疾患の治療薬が対象となっており、美容目的の不適切な使用が問題視されていたヒルロイド(一般名ヘパリン類似物質)も含まれる。
医療費の公的負担額を減らすことが目的です。
ヒルロイドやモーラステープも選定療養の対象になることが当局から示されました。
現在、医療費徴収額はゼロ円の生活保護や乳幼児の公費負担分は、自己負担になるかどうかは未だ当局から見解が示されていないようです。
薬局でのお薬代の請求額の計算方法は複雑なのですが、どの段階で4分の1(0.25)を乗ずるのかも未だ示されていません。
レセコンメーカーも早く国の方針が示されないと、システムの改変が行えないので、気が気でないと思います。
今、後発品があるのに先発品を希望されている患者さんも、このような改訂が決定したことをご存じない方がほとんどでしょうから、薬局薬剤師も説明に苦労することと思います。
対処方法として、オーソライズドジェネリックを希望するという方法もあります。
薬局としては、採用医薬品が多くなるので面倒だから、あまり好まれないですけどね。
少し難しい話になってしまいましたが、この世の中知らないと損することばかりですから、何かの参考になればと思い記事にしました。