たかが絵本、されど絵本 | スローライス夫と老眼めがね

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いつかバリバリ働けるように、水面下でPC作業や、軽作業、
色んな作業に取り組んでいます。
夫は心身共に弱いので、私が2人分面倒見れるように、
頑張っています。
このブログは、仕事の一環として、文章力を高めたいと思い、
立ち上げました。

先日、歯が痛くて、職場に近い歯医者さんに通い始めました。

待合室に、小説やエッセイ、絵本など置いてあり、

私は一冊の絵本を手に取りました。なんか惹かれました。

それは「ずっとずーっと大好きだよ」という絵本です。

一匹の犬を飼っている主人公。

その主人公もその家族も、みんなみんなその犬のことが大好きだった。

でも一度も「大好き」と言ってあげなかった。

それが当たり前だと思ってたから。

犬は、段々年を取って元気がなくなっていった。

主人公は、そこで初めて、「ずっとずーと大好きだよ」と言えた。

ある日、その犬が年を取り、虹の橋を渡った。

もっと大好きって言ってあげればよかった。家族は言った。

でも主人公は、最後まで「大好き」を言えた。

主人公は、これから、犬や亀や金魚や猫を飼うかもしれない。

でも、その時は、ちゃんと「大好き」を伝えよう。

 

というお話です。

あ~だめだ、書いてるそばから、泣いちゃったw

この本は結構有名で、YouTubeで、読み聞かせの動画でやっている。

でも自分で読むのが一番、涙する。

 

私は、小さいときはあまり絵本を(本)を読まない子だった。

小1の時に国語で「きつねのお客様」っていうのに感動して、劇を作ったけど。

それと、「ねずみくんのチョッキ」というねずみくんシリーズは読んでた。

あとは、ネコのノンタン。

ノンタンは、ほんと小さい頃読んでた。読んでたっていうより「見てた」の方が

正しいかな。

そのくらいしか学ばなかった。

 

でも、大人になって、結構絵本を読む機会があって、

その一つがこれ。

 

絵本って、結構な確率で、動物(ひと)が死んでしまう。

「動物は自分より早く死んじゃうから覚悟しとけよ~」みたいなメッセージなんだろうけど、

結構残酷だよね💦

 

きつねのお客様も、

痩せ切ったひよこやウサギを、丸々と太らせて食べようとしたんだけど、

情が移って、最後はひよこたちを守ろうとしてオオカミと戦って、死んだ。

親切で優しくて勇敢で神みたいなきつねのために、

ひよこたちは、小さなお墓をたててあげた。

 

というおはなし。

 

これも、いつも読むたんびに涙が止まらない。

小学校の時は、ただ「きつねが死んでかわいそう」としか思わなかったけど、

大人になって読むと、

「きつね、めっちゃ良い奴じゃん、かっけ~✨国民栄誉賞だよ✨

笑って死んだきつねは、ひよこたちにとってまさにヒーローだよ★ナイス★」

って思うし、こんないいきつね、日本中いや世界中探したっていないよ?って泣いちゃう💦

 

以前、新聞でみかけた「事故でお兄ちゃんを亡くした妹が、「死」をどう受け入れるか」

いう絵本で、取り寄せたはいいけど、未だに怖くて見ていない。

身近な人(動物等)の「死」は、そう簡単に受け入れられない。

なん年たっても、なん十年たっても、忘れることはないでしょう。

 

私は、8年になる友達の死を受け入れてはいるけど、

KinKiKidsの話とか一緒にカラオケでこんな歌うたったな~とか

つい横で「ねぇねぇ」と言ってしまう。

ほんと、冒頭で話した犬のように、私も友達にもっと好きを言ってあげれればよかった。

もっとお見舞いに行ってあげれればよかった。

皮肉にも、今住んでる家と、友達が入院していた病院は割と近いので、

ほんとお見舞い行ってあげたらよかった。

いつか友達にどんな形であれ、会えたら「ずっとずーっと大好きだよ」と言ってあげたい。

そして病気なのに、100%信じることができなくて、ごめんね。と言いたい。

 

私は、今後自殺予防を基として、子供にも「死」が身近にあるということを、伝える活動を

していきたいと思う。

今は、結構ご高齢の皆さんが来てくれるので、

もうお少し若年層にターゲットを絞っていけたらいいかな(#^^#)

 

たかが絵本、されど絵本です。